ずいぶん日報を書くのが久しぶりになってしまった。
前回は6/27と、なんと2ヶ月以上前!?
なんだかあっという間だった令和2年の夏休み。
楽しい思い出は、「今年はお預け!」って人も多かったのではないだろうか?
少し前の話になる。
8/12(水)、夏の風物詩である『ペルセウス座流星群』が極大(最も多く流れる日)と言うことで、お盆休み前の六名校の授業でも、「今日の天気はイマイチだね~」なんて話していた。
帰りのお迎えの時にも中2のOさんのお母さんから、「先生、これじゃあぜんぜん流れ星見えませんよ~。。。」と残念そうに言われた。
仕事を終え自宅に帰ると、妻が北側の窓をあけぼんやり空を眺めている。
数日前に「天気が良ければ仕事終わったその足で茶臼山に行こうか?」なんて話していたのだが、この日はあいにくの曇り空。
「明日、お墓参りをしてから、夕方から出かけようか?まだ明日でも流れてるんじゃない?」
ということで、8/13(木)に茶臼山に出かけた。
岡崎からは新東名高速を使っても車で約2時間。
愛知県の端の端、長野県との県境にある茶臼山は標高1415m。
空気の澄んだ高原は、天体観測にもってこいの場所だ。
9時過ぎに到着すると、駐車場には同じように天体観測に来た人たちがたくさんいるようないないような・・・。
というのもあまりにも暗いため、一体どのくらいの人がいるのか全く分からない。
携帯電話の画面の光も周りの人の迷惑を考え、ギリギリまで明るさを落とし、足下を照らしながらゆっくりと芝生に向かう。
足下の悪さにお約束のごとく滑って転びながら、ソーシャルディスタンスを考慮に入れつつレジャーシートを敷いた。
前回茶臼山に来たのは4月、気温は2~3℃くらいだったか。
ブルブルと震えながら空を見上げていたものだったが、この日の気温20度くらい。
半袖が肌寒かったが、震えるほどではない。
そして空にはわずかに雲がかかるものの、天の川ははっきりと見え、ペルセウス座も北東から登り始めていた。
見えた!!
木星よりも明るいほどの「火球」(大きな流星)が空を流れていった。
平地では見えないような暗い流れ星もここでは見られるため、小さなものを含めれば1時間に20個くらいは見ることができる。
しばらくすると、たった今来たばかりであろう若いカップルの声が、後方よりで聞こえてきた。
「ヤベーよ!ヤベーよ!天の川、超ヤベー!!。そういえばさぁ、学校で習ったよな?オリオン座ってどこに見えんの?」
「え~・・・私わかんなぁ~い!探してぇ~。」
「ぶっ!!」
思わず吹き出しってしまった。
必死で笑いをこらえる僕に、妻が「笑っちゃダメ!聞こえちゃうでしょ!!」と声を押し殺してささやく。
賢明なる夢現塾日報の読者諸君ならおわかりだろうが、
「オリオン座」は冬の星座です。
まあ確かに朝方になれば、東の空から登ってくるのを8月でもギリギリ見られなくもないが、空を見上げて見つかるものではない。
「う~ん・・・わかんねぇや、ま、いいか。」
暗闇の中、姿は見えないがオリオン座を探すのを諦めた男性の声だけが聞こえた。
よく
「学校の勉強なんて大人になったら何も役に立たたない」なんていう人がいるけれど、何かを楽しむ時に
「知ってるともっともっと楽しい」ってことはいっぱいある。
自分が興味がないからといって、「役に立たない!」とかの決めつけは、自分自身の可能性をも否定してしまうことなんだよな~。。。
そんなことを考えながら引き続き空を見上げていると、隣の家族連れの男の子が、お母さんにこんな質問をしていた。
「ねぇねえお母さん、流れ星はなんで光るの?」
「それはね、空気との摩擦で燃えて光ってるんだよ。」
「へぇ~」
お母さん、違います!
流れ星は摩擦じゃありません。
断熱圧縮とプラズマ発光です!!
ホントは言いたかったですが、黙ってました(笑)