Words That Shape the Future(安)
最近、あることに気づいた。
普段の授業では、「これだけは絶対に忘れるな!」という意味を込めて、いくつかの“合言葉”を伝えている。“呪文”や“コールアンドレスポンス”と言ってもいいかもしれない。正直、呼び方にはこだわっていないので、ここでは「合言葉」という言葉で話を進めていこうと思う。
では、その合言葉とは何か。
たとえば、次のような3つがある:
①英語のルールで、これだけは外せないよね! の合言葉
②英語って、結局これだけ意識すればミスが減るよね! の合言葉
③英文の最大の特徴はコレ! の合言葉
細かいものを挙げれば、まだまだある。けれど、トップ3を挙げるならこの3つだ。
具体的には、
①「〇ピリオドに〇動詞」
②「〇と〇」
③「〇となるものを先に〇」
(中身はここでは秘密。塾生の特権)
これらの合言葉を知り、記憶し、定着させ、運用し、自分の武器として浸透させていくことで、英語の理解度は確実に高まる。「なんとなく分かる」ではなく、「明確に使いこなせる」ようになる。そして、もったいないミスも減る。これが点数アップに欠かせない要素だということを、これまでの卒業生たちが証明してくれている。
実際、「ミスが減った」「点数が上がった」「英語が分かるようになった」――こうした声を、僕は何度も聞いてきた。
塾では、これらの合言葉を毎回の授業で繰り返し伝えている。毎週塾に通う中で、生徒たちは知らず知らずのうちにそれを身につけていく。
……と、僕はずっとそう思っていた。
ところが、最近、どうやら様子が違うことに気づいた。
なんと、生徒たちが自ら進んで定着させようとしていたのだ。
たとえば、LINEのステータスメッセージやプロフィール背景に、これらの合言葉を書いている生徒がいるようだ。また、学校でも塾生同士で合言葉を言い合っていたりするらしい。
これを知って、僕は本当に感心した。
さらに驚いたのは、これをやっているのが一部の生徒だけではなく、多くの生徒が行っていたということだ。
彼らは、合言葉を知識として持っているだけでなく、日常の中で使っている。
これこそ、まさに「勉強が自分の中に根づいている」証拠だと思う。
しかも、これらの合言葉を知らない友達から聞かれて、生徒自身が教えているという。
これは、最高のアウトプットの機会でもある。
授業以外の場でも英語に触れ、誰かに伝えようとする――
そういう行動をしている彼らの英語力が高いのは、当然のことだと僕は思う。
この小さな合言葉が、やがて大きな力となって、彼らの未来を切り開いていくと、僕は信じている。
