本日の中3愛知全県模試を以て、全ての授業・小テスト・模擬試験が終了し、今年の夏期特訓講座が完結した。
塾生諸君、先生方、本当にお疲れさまでした!
学生アルバイト講師時代から数えると30回目の夏期特訓講座となった今年、昔はスイスイ上れていた階段もきつく、余裕だったはずの立ちっぱなしの授業中には足が痛くなり、今年は妙に腰までも痛み、リポビタンDを飲むのが日課となっていた(笑)。
お盆休み中、東京にいる祖母に会いに行った。愛知県にいると普段はなかなか会えない。だからこそ、正月・GW・お盆と、時間があれば老人ホームに必ず顔を出すようにしている。祖母が90歳を迎えた頃からか、今回が最後かもしれない…と思っていたが、今や100歳だ。耳もずいぶん遠くなりちょっとボケてきているのもあり、初孫の僕のことでも認識するまでに1分くらいかかってしまう。だが、僕だと分かるといつもの婆ちゃんだ。マシンガンのようにペラペラと流暢にしゃべり出す。30年程前に亡くなった爺ちゃんと僕が通っていた映画館のこと、よく作ってくれた串カツのこと、大好きな穴子寿司のこと、若い頃やっていた踊りのことなど、まぁ、よくしゃべる。血筋かもしれない(笑)。その祖母に今まで伝えてきたのは「長生きしてね。100歳は絶対に迎えてね。また正月に来るからね。」みたいなこと。でも今回は「日本最高齢は福岡の116歳のお婆ちゃんだって。婆ちゃんも頑張ってね。」「無理、無理だよ~。」と、くしゃくしゃの笑顔で返してくれた。僕の母親に頼まれていたショルダーバッグを渡すと、すごく嬉しそうに車椅子にちゃちゃっと「蝶結び」した。「婆ちゃん、すごいね~!」と驚いて言うと、「そんなことないよ~。」とまたまた笑顔だった。正月にまた会いたい。
その帰り道のことだった。
若いお父さんと幼稚園児くらいの子がいて、30メートルくらい先にいる小学1年生くらいの男の子に向かって叫んでいた。
お父さん:いーーんだな?来ないんだな?
どうやらその男の子は転んでしまったようで、立ち上がらずにぐずっている。
お父さん:そんな弱虫とはこれでお別れだからなーー。本当にいーーんだな?
その男の子は目を真っ赤にし、今にも泣き出しそうだ。
お父さん:じゃ、そのまま一人で生きていけよ。鬼が来るからなーーーーーー!じゃーなー!
そして、歩き出した。最後の「鬼が来るからなーーー!」には正直笑いそうになったが、男の子はようやく立ち上がって走り出した。お父さんに追いつくと謝って、一緒に歩きだした。そんな光景を見て、「この子は強く育つだろうな~。」と、妙に感心してしまった。
普通、お父さんやお母さんはすぐに手を差し伸べ、すぐに立たせて、すぐに足のホコリをはたいてやりたくなるだろう。でも、このお父さんは違った。自分の足で前に進ませようとしていた。この子はまた転ぶだろう。でも自分の足で立ち上がらなければならないことを覚えたから、何度も何度も転んで、何度も何度も起きあがるだろう。日常のほんの一コマだ。でも、自分で立ち上がることを教えるチャンスを見逃さなかったこの若いお父さんに、拍手を贈りたい気分になった。
今教えている大切な塾生たちにも「自分で立ち上がる」ということを改めて伝えていきたいと思った日だった。
両親が幸せにしてやれることには限界がある。もうそんな年齢だ。
夢や目標や意志に向かって、躓くことや転ぶことがあってもその都度立ち直り、立ち上がり、力強く歩んでほしい。
2学期も共に頑張ろう!
追伸
春の甲子園で優勝した、卒業生の長屋陸渡くん(東邦高校)が遊びにきました。珍しい「甲子園優勝メダル」です。