小さい頃、東京の大きな団地に育った。通っていた小学校は、一軒家の生徒が1割、団地の生徒が9割という感じだ。一軒家の子たちは、当時憧れのラジコンや天体望遠鏡などを持っている子が多かった。お金持ちと庶民という特殊な構造の学校だったから、「大人になったらお手伝いさんと運転手のいる豪邸に住む!」と、幼な心に刻み込んでいた(笑)。
それが僕の幸せなんだ、将来なんだと。
ところが現実はなかなか厳しい(笑)。現在の僕は豊田市にあるマンション住まいである。一応社長であるが、夢現塾くらいのサイズの会社だとそんなものである(笑)。
ところがだ、「幸せだな~」と感じることが山ほどある。愛する生徒たちの成長を間近で見るのはもちろん、気楽な仲間との大好きなゴルフ、美味しい焼肉やとんかつ、クリームコロッケを食べている時等々。
そして、決して広くないマンションでも、家にいる時の一番大きな幸せは、愛犬プリマちゃんとのひとときだ。
もう3歳になったのだが、どんなに遅く帰宅しても相変わらずクルクル回転して、喜びの舞を見せてくれる。スーツを脱ぐと、「抱っこして!抱っこして!」という感じで、アピールが激しくなる。抱っこしながらソファに座って撫でていると、大人しくなって僕になされるがまま心地良さそうにしている。そしてそのうち、かわいくつぶらな瞳でじっと見つめてきたかと思うと、僕の手をペロペロ舐めてくる。家にいる間、僕は30回くらい「かわいいなー」を連呼する。読書していると、膝にちょこんと乗って静かにしているし、寝そべってビデオを見ていると、背中にピトッとくっついてくる。そして、「もうすぐ寝るからトイレしてね。トイレしたら教えてね。」と伝えると、数分後、僕の部屋のドアをトントン叩いて合図する。「寝よう」と伝えると、ベッドにジャンプして定位置で待っている。本を読みながら寝そべっている僕の背中にまたまたピトッとくっついて、いつの間にか目を閉じている。プリマの寝顔を見ながら、「本当にかわいいなー。おやすみ。」という日々だ。プリマへの愛情が日ごとに大きくなっていることは認めざるを得ない。
幸せとは、案外身近にあるものだ。
そして、今の大きな野望…豪邸ではない。プリマの父母兄弟姉妹に会わせること。近いうちに、購入したペットショップにこちらの意図を伝えて紹介してもらい、プリマの家族に会えないだろうかと強く思っている。プリマが家族と過ごすひと時を見られれば、最高に幸せである。
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