どんなに深く憧れ、
どんなに強く求めても、
青を手にすることはできない。
すくえば海は淡く濁った塩水に変わり、
近づけば空はどこまでも透き通る。
人魂もまた青く燃え上がるのではなかったか。
青は遠い色。
私が好きな、谷川俊太郎さんの詩である。
「青は遠い色。」
確かにそうだな、と思う。
海や空や、それから宇宙もそうだ。無限を表現できる青色。
触れようと近づいても、手が届きそうで届かない色だ。
そういえば、「隣の芝生は青い」という慣用句がある。
「なんでもやたらと他人のものが良く見えてしまう」という意味だ。
元々は英語の”The grass is always
greener on the other side of the fence.”という文章が先にあって、後から日本語にというに訳されたそうだが、
ここで“greener ”を「緑」ではなく「青」と訳したのは、日本語としての「青」にそういう届かないもの、手に入らないもの、という無意識のうちのイメージがあったからだろうか、と思えてくる。
慣用句の意味自体はどちらかというとネガティブなものだが、そういうものを表す言葉にも奥深さがあり、ハッとさせられる。
さて、今まさに「青春」時代を生きる夢現塾生たち。
海や空を、遠くから見るほどに綺麗な青色が広がっていることに気付くように、
「青春」も、それが終わって何か月・何年・何十年経って初めて、「あれは青春だったなあ」と思えるものなのかもしれない。
きっと今はまだ「青春」真っ只中で、青色に近づきすぎて、その青の美しさに気付かないかもしれないが、
何気ない日常、何気ない会話、嬉しかったこと楽しかったこと、それから辛かったことや苦しかったことも含めて、今しているたくさんの経験が、この先のみんなの人生で価値あるものとして活きてくる。
だから、一日一日を一生懸命、大切に過ごしていってほしいな、と思う。
…ちょっとポエミーに書きすぎてしまったかな。(笑)
夢現塾生の読解力をもってすれば私の言いたいことはちゃんと伝わるだろう!任せたよ、みんな!!(笑)
最後に、明日公立高校入試を受ける中3生へ。
人生で1回きりの挑戦。
これまでやってきたことを信じて、最後の1秒まで粘り強く頑張っておいで!
微力ながら…いや、それでは心もとないな。
絶大な力をもった、夢現塾の先生たちみんなで応援しているよ!!