年越しは1つの区切りである。
『2004年』『令和六年』など、1年単位で区切りながら世の中は動く。
今年の漢字、10大ニュース、流行語でその年を縁取る。
個人でも“1年の総括”をし、翌年になると“厄払い”や“運勢占い”などで迎える人もいる。
1年の区切りは他にもあり、4月~3月の『年度』というものもある。
学生はもちろん、社会に出てからも(新入社員の参加も4月になるので)この区切りは続いていく。
さらに学生には1学期、2学期、3学期などの小区切りもある。
また誕生日も区切りと言えよう。
特に『20代』『30代』『40代』などは大区切りとなり、大区切りに移行するのを拒みたい人も多くいるであろう…(苦笑)。
過去の思い出を語る時の「2020年の時」「令和二年の時」「高校3年生の時」「18歳の時」…。
どの区切りを使うかによっても、時代の流行や他者の同時期の思い出との比較もでき、話の展開も変わってくる。
誠に区切りとは便利なものである。
また区切りには、物事の“リセット効果”もある。
この“リセット”が非常に大切だと感じている。
リセットには良いも悪いも関係ない。
すべてがリセットされる。
「悪い流れの時はリセットが必要だが、良い流れもリセットするのは…」
と思われている方もいるかもしれない。
しかし『良い流れ』なんてものはないと僕は考えている。
成功が続いた“結果論”を『良い流れ』と、まとめているだけではないだろうか。
仮にコインを5回投げて5回連続オモテが出たとしよう。
その確率は32分の1。百分率にすると3.12%である。
しかし4回投げた時に『良い流れが来ているからウラが出ない』と思えるだろうか?
または『良い流れが来ている』なら、6回目もオモテが出るのか?
さらに7回目もオモテが出るのか?
そう、どこまでが良い流れかというのは、オモテが出続けたところまでを『良い流れ』と結論付けしただけなのである。
『良い流れ』は、結果論なのである。
オモテが出る確率は2分の1。百分率にすると50%。
要はそれの積み重ねなのである。
オモテ→ウラ→オモテ→ウラ→オモテと交互の順になる確率も、5回連続オモテの確率と同じ32分の1。
「交互に出るなんてすごい!『良い流れ』だ!」
と考え、次にウラが出たら
「神懸っている!!」
と言う人もいるだろう。
5回連続ウラが出ることも同様である。
そう『良い流れ』は、主観によって補正された結果論なのである。
だから良いことがたまたま続いていて「運が良い」だの慢心してしまうくらいであれば、一度リセットして冷静になることが大切だ。
目の前の選択をまたは目の前の問題点を『良い流れがきているから大丈夫』と甘く考えることなく、全力で考え取り組む。
将来、その努力を「あの時は良い流れが来てたんですよ」と言えたのであれば、素敵な人生ではないだろうか。
「模試の結果が良い流れなんですが…」
と思っている受験生諸君。
大丈夫。
その“流れ”は、たまたまの『運』ではなく、君の積み重ねの『実力』の結果である。
それはリセットされない。
新入塾のみんな
いままでの普通の毎日をリセットし、夢現塾へようこそ。
夢現塾生のみんな
塾に通える環境は当たり前の環境ではない。
みんなの親が通わせてくれているおかげである。
そのことを理解し、感謝し、夢現塾に通い、真剣に勉強に励むんだよ。
そう考えればいつもの勉強にも力が入り、実力で『良い流れ』を作り出せる人になれるからね。
僕は書き慣れてきた“2024年”“令和6年”がリセットされてしまったので、“2025年”“令和7年”に1日も早く書き慣れるように練習している最中だ…。
下にあるのは、夢現塾の2025年の年賀状である。
あけましておめでとう!