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セロテープ?(宮)

2023.09.05

今年の5/10に、悲しいニュースがパソコンの画面から僕の目に飛び込んできた。

『ノッポさん』が昨年2022年の9月10 日にすでに亡くなっていたというニュースだ(享年88歳)。

生前の本人の意向により、その死は半年以上(5/10のノッポさんの誕生日まで)伏せられていたという。

『ノッポさん』とは、我々40代の誰もが知るNHKの幼児向け工作番組『できるかな』(1970~1990)のメインパーソナリティだ。



※写真右がノッポさん、左はゴン太君。

幼少期にそんなノッポさんの『できるかな』に影響を受け、誰もマネできない芸術を生みだしたアーティストがいる。

セロテープアートの『瀬畑亮』である。

(公式サイト:https://www.ryo-sehata.com/ )



前々から少し気になっていたので、一昨日の9/3(日)の最終日、安城で開催されていた『セロテープアート展』に行ってきた。





比較対象がなくてわかりづらいだろうが、実物大(子どもの大きさ)だ。

いったい何本のセロテープが使われているのだろうか?



(↑)赤・青・黄色・白・黒の特注セロテープを何層にも重ねて貼り付けていった抽象作品や、(↓)部屋いっぱいの巨大な作品も。



ちなみに床のカラーのテープは、洗濯機(別名:セロタク機と本人はコメント)で洗濯→脱水したもの。

基本的に作品には触れられないが、触れられるものも用意されていたので触ってみると、洗濯済みでもまだ少しべたべたしていた(笑)

 



(↑)かわいらしい小さな動物や、(↓)ノッポさんとゴン太君。

当然これもセロテープだ。



 

全ての製作者である瀬畑亮氏は、3歳からセロテープを丸め始め、かれこれ46年とのこと。

周りの人からすれば、最初は子どものいたずらにしか見えなかったことだろう。

それが唯一無二の作品となっていくことなど、いったい誰が予想したであろうか。

セロテープをむやみやたらに丸めていたら、普通の大人はそれを「もったいないでしょ!?」と言って注意し、やめさせてしまうだろう。

しかし彼の親御さんはそれを続けさせ、結果彼はアーティストとして成就した。

我々は一般常識にとらわれすぎて、えてして子どもの可能性をつぶしてしまっていることがあるのかもしれない・・・。

彼の唯一無二の作品を見ながら、そんなことを感じた休日の午後だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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