「“宝塚歌劇団”ってあの宝塚か!」
数年前の中3進路面談で、彼女の将来の夢を見た時に僕は言った。
ご存じの方も多いかと思うが、ここで基本情報を。
『宝塚歌劇団』への入団は『宝塚音楽学校』の卒業生に限られる。
『宝塚音楽学校』は2年制の私立学校。応募資格は15歳~18歳の女子(受験の機会は最大で4回)。
毎年の合格者は40名であり、倍率は20倍以上。応募資格には『容姿端麗』の文字も…。
入学試験は第3次試験まであり、面接・歌唱試験・舞踊試験の審査がある。
そう、この宝塚音楽学校の入試は狭き門であり、“東の東大、西の宝塚”と言われるほどである。
しかし彼女は、その宝塚音楽学校に合格!
しかも入学試験の成績上位者4人の内の1人となり、入学式でも取材を受けている動画もネット上にあがっていた!!
そして時は流れ今年。
彼女は晴れて宝塚音楽学校を卒業し、宝塚歌劇団に入団。
この春に『宝塚大劇場』にて彼女の初舞台公演があることを知った。
しかも彼女のお母様よりご連絡を頂き、(入手困難なプラチナチケットを)目黒先生と僕の分をご用意していただけた!!
開演時間が午前であったので、僕らは前日の夜に現地入りすることに。
小学生の授業を終え、目黒先生と三河安城駅で合流。
新幹線と特急を乗り継ぎ、宝塚に午後10時半頃に到着した。
ホテルに荷物を置いて、夜の宝塚を散策。
さすが宝塚歌劇団がある街である。
コンビニのまばゆい光は一切存在しておらず、街灯の薄明りに洒落た建物が浮かび上がる。
そして公演場所の『宝塚大劇場』へ。暗闇の中でも気品あるシルエットは圧巻であった。
次に彼女の卒業した『宝塚音楽学校』へ。
“宝塚受験番組”をこよなく愛する目黒先生は、建物を見つけると「合格掲示板のある場所はあそこですよね!!」と興奮気味であった。
僕はその番組を見たことがなかったので、感動の共有ができないのは残念であった…。
代わりにたまたま見つけた『手塚治虫記念館』に、僕は大興奮であった(苦笑)。
翌日、いよいよ宝塚大劇場の中へ。
建物内は豪華絢爛な内装があり、明治・大正時代の上流階級の世界に飛び込んでしまったような感覚であった。
舞台や客席も、今まで行った劇場や映画館とは違う豪華な作りであり、胸が高鳴った…。
幕が上がった。
初舞台生全員が紋付袴の正装で、横一列に並んでいた。
そしてその前に3名がいた。
開演の前に初舞台生の代表として3名が挨拶する『口上』というものである(その3名は日替わりである)。
その3名の中に彼女はいた。
彼女はしっかりとした口調で力強く、それでいて気品ある語りを披露した。素晴らしかった。
彼女の宝塚人生の中で、“最初で最後となる口上”を見ることができたのは、実に感無量であった…。
その後の宝塚歌劇団の舞台も、言葉では言い表せないほどよいものであった。
開演から終演まで、舞台の怒涛の勢いに圧倒された…。
“初観劇”で“大感激”であった。
その後興奮冷めやまぬまま、『宝塚歌劇の殿堂』と『すみれミュージアム』に行き、ついでに『手塚治虫記念館』を巡ってから帰路についた。
皆様、夢現塾出身の『穂波舞咲』さんを、どうぞ応援してください!
よろしくお願いいたします!!
追伸 穂波舞咲さん、素敵な経験をさせてくれてありがとう。
追々伸 僕らの観劇に向け、行き届いたご配慮をしてくださったお母様。ありがとうございました!目黒共々、深く感謝しております。