9月28日、待ちに待ったあのエリアがとうとうオープンとなった。
この日付だけで分かる諸君は、ディズニー情報に敏感な方々だろう。
そう、”
美女と野獣“のエリアだ。
映画の世界が再現されたお城や、街並み、パーク内には存在しなかった山の風景など、ディズニーランドに訪れるたびにだんだんと露わになってくるその情景を、傍でワクワクしながら見ていた去年、そして今年の2月までのこと。
すでに完成はしていたものの、新型コロナウイルスの影響で本来のオープン予定日よりも遅れて、1ヶ月前ほどにやっとオープンを迎えたのだ。
昔からディズニー映画が大好きで、メジャーな作品はもちろん、かなりマニアックな作品まで、セリフや歌を歌をえるぐらいに見てきたつもりだ。
今でもたまに懐かしのVHSで見ることはあるが、どの作品を見てもやはり、ディズニープリンセス系の作品に戻ってくる自分がいた。
個人的に好きなプリンセスは
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アリエル(リトル・マーメイドより)
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ジャスミン(アラジンより)
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シンデレラ(シンデレラより)
である。いや、話の流れから”ベル(美女と野獣より)”じゃないんかーい!”とツッコミを入れられた方、ナイスツッコミです。
話せば長くなるので、個人的にそう感じている理由を端的に言うと、
アリエルはどのプリンセスよりもとにかく
メンタルが強い。自分の声と引き換えに、人魚から人間にしてもらい、未知の異世界に飛び込んでいく。逆の立場で考えると、正直無理だ。私は人魚の男性に恋をしても海では生きていけない…(笑)
ジャスミンはどのプリンセスよりも
フットワークが軽い。宮殿での生活が窮屈に感じ、ある日庶民の格好をして抜け出す。アラジンが魔法の絨毯に乗って世界を見ようと誘う時も、躊躇ない。「
とりあえずやってみないと分からなくない?」
精神で生きている姿がかっこいい。
シンデレラはどのプリンセスよりも
運がいい。そしてそれだけじゃなく、
その運をチャンスにし、かつ物にしていく力がすごい。ただ舞踏会に行くだけなら、周りの招待客や、シンデレラの異母姉妹にもチャンスがあったはず。ただのラッキーガールではない、意外と策士なのだろう。
こうして考えていくと、他にもたくさんのプリンセスがいるが、全てのプリンセスの共通点は「
何か生きてくうえで壁があるということ」「
叶えたい夢を持っていること」だ。
では、主役ではない、準主役で登場するプリンス(王子)はどうだろうか?
みんな容姿は抜群。力も強い。生粋の王族。もちろん、中にはプリンスではなく貧乏暮らし出身の婿養子からの王族入りを果たす者もいるが、そもそもの容姿には恵まれている。
さあ、ここで登場するのがあの”
野獣“だ。
プリンセスでは断トツ上記の御三方が個人的には好きではあるが、プリンス枠では、断トツ”野獣”である。
野獣は元々王子というハイスペック男性なのにも関わらず性格は酷く、冷たい男性。それによって見た目を野獣に変えられてしまった王子はそのショックで城内に引きこもる日々を送る。
が、ここで登場するのが町娘のベル。ベルは町一番の可愛い女性であるが、いろいろあって野獣の住む城に住むことになる。このベルこそ、野獣の冷たかった心を溶かし、野獣を人間に戻したキーパーソンなのだ。ベルすごい!私だったらあんな怖い野獣に近づけもしないのに!
…と思っていたのが昔のこと。
最近は野獣の方に感情移入してしまう。
野獣は、正直見た目も性格も恐ろしい。ただ、性格に関しては見た目の恐ろしさから、自分に自信を失い、やけくそになっているのだろう。そんな時に自分の命を救ってくれるかもしれない女性が現れる。ただの女性ではない、町一番の”
美女“だ。この美女が自分を愛してくれなければ自分は一生野獣のまま。
「よし、じゃあこの女の人に自分を好きになってもーらおっ!」なんぞ、普通は思えない。
自分の見た目を気にせずに、中身や行動だけで勝負をかけていく野獣の勇気と努力、そして優しく愛を知りながら成長していく姿に頭が下がるのだ。
昔見ていた映画を見ているとふと「あ、これってこういう意味だったの?」や「この人の考え、すごく共感できる!」など、昔の捉え方と今の捉え方で違うものを感じる時がある。
自分がその分成長した証拠なのか、いろんな角度から物事を考えられるようになったのか、こういった瞬間は恐らく経験している方は多いのではないだろうか?
昔の見ていた、読んでた、配られた、映画、漫画、本、学校の文集、通信…
久々に見たり読んでいたりすると、心に刺さる言葉や、書き手の意図が腑に落ちる瞬間があるはずだ。悩んだ時はその中に、道標になるヒントが隠されているかもしれない。私はたまたまそれがディズニー映画であることが多いが、ぜひ自分の好きだったものから引っ張り出してきてほしい。
昔の夢現塾の日報を遡ってみるのもいい。
何か君たちのヒントになるものが、必ずどこかに潜んでいるはずだよ。