3月から新学年の授業が始まり、今年も多くの新しい夢現塾生が誕生した。今年度もおかげさまで各校舎で満席、満席まであとわずかとなったクラスがあることに、大きな喜びと責任を感じながらの日々を送っている。
今年度から開校した岡崎本校にも新たな面々が集まった。初めての「塾」というものに最初は緊張した面持ちの子もいたが、3か月が過ぎた今ではすっかり「夢現塾生」らしくなった。中間テストでの自分の目標達成に向かって、黙々と自習室で頑張る彼らの姿に何だか誇らしげな気持ちになる。
・・・さて、そんな夢現塾生たちの評判を聞きつけたのか、最近塾に非常に多くの来客が訪れている。しかし、彼らはあろうことか、そんな夢現塾生たちのジャマをするのである。
『小さな虫たち』である。
彼らは頑張る人間が多く集まる場所に引きつけられる習性があるようで、夜の夢現塾の教室は彼らが集まるのに非常に適しているようだ。(教室の蛍光灯に引きつけられているという噂もある)
彼らは玄関や換気扇などの障害をくぐり抜け、教室に進入する。そして教室内を縦横無尽に飛び回る。生徒たちの顔のまわりを旋回し、机やノートに離着陸を試みる。ただでさえ気が散るのに、最近は小さな虫が苦手な子が多いことも加わって、つい大きなリアクションをとってしまう生徒もいる。本当にやっかいな存在だ。
「虫は無視しろ」
古今より堂々と、もしくは恥ずかしながら口にする者もいれば、言った後のことを考え躊躇してしまう者もいるという秘めた魔力を持つこの言葉。
僕の脳裏に今年は何度よぎるのであろうか。
※虫よけスプレー等の防虫の対策はしております。ご安心ください。