平成16年2月10日
僕が初めて夢現塾の日報を書いた日。
以下が、その日報である。
ありがとう!
朝、ポストを開けると、そこに1枚のメモがあった。
本当にありがとう。
僕たちにも「夢」がある。子どもたちにも「夢」がある。
未来の「現実」で共に笑って会いたいと思った。
昔の日報は短かった…(苦笑)。
この当時の日報の写真にある「夢」+「努力」=「現実」というのは、僕が塾教師となった1年目に考えたものだ。
以前働いていた塾で、入試を控えた子供たちが、
「高橋先生、テキストにサインしてください!」
と、サインペンを持って集まってきた。
サインと言われたので、とりあえず『高橋亮』と、次々と名前を書いていった。
すると
「なにか一言添えてください!」
と再度サインペンを持ってやってきた。
座右の銘がない僕にとって、ハードルの高いこの要求…。
“数学教師らしく数式みたいなものが良いかな?”と思い、+や=を使って「夢」+「努力」=「現実」と作ってみた。
ユメタス ドリョクハ ゲンジツ と4文字ずつ、なかなかリズミカルに良く仕上がった。
そしてこれを『夢の方程式』と名付けた。
それから僕のサインには、この『夢の方程式』も書くことにした。
それから数年後。目黒先生と2人で夢現塾を立ち上げた。
看板だけはついたが、まだ中はからっぽの状態の2月10日。
教室の壁もない。もちろん黒板もない。本棚もない。机もイスもない。
目黒先生と段ボールに座り、段ボールの机でパソコンを打っていた。
ほとんど何もない室内には、“夢現塾にかける情熱”だけがあった。
そこに元教え子が書いてくれた『夢の方程式』。
胸が熱くならないわけがない…。
僕らはまだ“夢”の途中。
日々、全力の“努力”を続けていく。
平成から令和へと元号が変わっても、速度を変えずに駆け抜けていく。
子ども達が夢現塾を卒業した後、『最高の塾だったな』と思えるように。
そんな“現実”を手に入れるため、僕らは“努力”し続ける。
塾生達に努力することの大切さ、努力することの素晴らしさを、言葉と背中で語っていきたい。