20日の日曜日、岡崎市で市民駅伝大会があった。
『区間賞』に輝いた強者をはじめ、多くの夢現塾生が各中学校の代表として力走した。塾の授業前に駅伝の練習があっても、疲れたそぶりを見せずに真剣なまなざしで勉強に取り組んでいた生徒たちには頭が下がる思いだった。本当にお疲れ様!
西三河の別の地域で塾の教師をしていた時には知り得なかった、岡崎市の生徒たちの駅伝にかける意気込み(そして花火大会に対する気合いも)が今では理解できるようになったのだが、同じ西三河でも地域ごとに中学校イベントの特色が表れていて面白い。
例えば安城市の「立志の会(立志式)」の中にある長距離歩行。中学2年生の冬に早朝から約40kmを歩くというものだ。日の出を見ながら歩くのはとても感動するそうだが、その日の授業の生徒たちの疲労感が半端なかったことを思い出す。
そして西尾市の茶摘み。西尾と言えば日本有数の抹茶の産地だが、各小中学校の生徒が勤労体験学習として、5月の数日間茶摘みを行うというものだ。摘んだ茶葉の量を競い合うという名目で生徒のやる気を見事に労働力に変換するというこの伝統行事は70年以上も続いているそうだ。最近は「西尾の抹茶」のブランドも世界的に有名で、アイスクリームのハーゲンダッツにも使われているらしい。「俺が摘んだ茶葉が入っているぜ!」と自慢できそうだ。
方言もそうだが、その地域で「常識」のことが、他の地域では「非常識」になるのが面白いところだ。