今日は公立高校入試の面接試験の日だ。入試制度が変わり、昨年から推薦入試出願者も一般入試出願者と同じ日に同じ筆記試験を受け、翌日に面接試験を出願別に行うことになった。
以前までは筆記試験日前に推薦合格が発表されたので、推薦合格者は筆記試験を受けることができなかった。そのため、受験勉強の成果を発揮する機会をある意味失い、合格の喜びとともに一種の拍子抜け感を醸し出す生徒が少なくなかった。ただ、「筆記試験を受けたかった」という彼らの本音は、これから一般入試で筆記試験を受ける生徒たちには嫌味に聞こえるため、合格したのに色々と気を使ってしまうという少し気の毒な制度に思うこともあった。
さて、僕が『面接』と聞いて真っ先に思い出すのは、遠い昔ある転職試験の最終面接で体験した「圧迫面接」と呼ばれる面接である。これは面接官が相手の対応能力やストレス耐性を試すために、わざと否定的な態度をとったり、意地悪な質問をしたりするものである。その存在や内容はある程度理解していたつもりだったが、まさに「百聞は一見にしかず」の世界であった。
椅子に斜めに座ってふんぞり返る初老の男性。挨拶、自己紹介をしても全くこちらを見ようともしない。見るのは腕時計、そして天井。もう1人の女性の方はていねいな受け答えで対応してくれるのだが、その間もガン無視。あくびをし、「早く終わらないかなー。昼飯を食べたいなー。」と心の声が聞こえるような態度を次々アピールしてくる。ようやく口を開いて(あくび以外)出てきた言葉は、女性の方の質問に答えていたのを遮る
「で?」であった。
僕のこの時のひきつった顔とは対照的に、夢現塾生は緊張しつつも笑顔で面接をやり遂げたことだろう。卒業パーティーもその笑顔でおいでね。僕たちも笑顔で待ってるよ!