ひと月前のことになるが、昨年の12月に旅行で福島県の会津若松市に行ってきた。当日は最大の寒波が日本を襲った日と重なり、市内は大雪で1日に50cm以上の積雪となった。
1週間前から大雪の予報が出ていたこともあり、雪と防寒対策の準備はできていた。ニット帽にネックウォーマー、手袋は当然のこと、厚手の靴下にカイロを張り付けるという完全武装で臨んだ結果、『寒さ』をほとんど気にすることなく、日常からかけ離れた一面銀世界の旅を楽しむことができた。
ところが愛知県に戻ってからは、やたらに『寒さ』を感じる日々が続いた。最高気温ですらマイナスだった会津に比べれば気温が高いはずなのに、とにかく体感では愛知県が寒いのである。そして冬期講座が終わったとたんに風邪をひき、せっかくの休暇の1週間の半分以上を布団の中で過ごすという非常に「さむい」新年の迎え方をしてしまった。
振り返ってみれば『寒さ』を感じた原因の1つは、気持ちの問題であろう。会津では相当寒くなると覚悟をしていた。実際の気温は自分の寒さの想定より低くはならなかった結果、寒さをそこまで感じることはなかった。逆に愛知県に戻ってからは、会津の寒さに比べれば暖かいだろうという気持ちの甘えから自分に隙ができてしまっていた。防寒不足や心の油断から寒さを異常に感じてしまったに違いない。
「病は気から」と言うように、気の持ちようによって心身に与える影響は大きいことを実感した。勉強も「気持ち」が大切だ。みんなに「できる」という気持ちを持たせるべく、「気持ち」を込めた授業をしていくことを布団の中で誓う年明けとなった。