新しき 年の始めの 初春の 今日降る雪の いや重け吉事
「万葉集」最後の歌であり、作者は編纂に携わったとされる大友家持である。
『新年に降るこの雪が降り積もるように、今年、良いことが重なって積もれ、積もれよ』という内容だ。
夢現塾では昨日から中3生の学年末テスト対策授業が始まった。
教室の外は冷たい雨。
中は熱い生徒たち。
中学生活最後の定期テスト。一昨日の合格祈願からの流れもあり、やはりいつも以上の熱気が伝わってくる。その熱気で、もし雪が降っても校舎の屋根には積もることがないだろう。でも、教室内には重ねた努力がぎっしりと積もっている。
『重ねた努力が積もるように、今年、彼らに良いことが重なって積もれ、積もれよ』
そう願わずにはいられない1日だった。