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子供を不幸にする方法(目)

2023.11.28

先月のニュースだ。

小・中学校における不登校児童生徒数は29万9048人と、前年度から22.1%も増え過去最多となった。なぜ、こんなにも増えているのか。しかもこの数字は、「登校しないあるいはしたくともできない状況にあるために年間30日以上欠席した者のうち、病気や経済的な理由による者を除いたもの」で、行き渋りといわれる子どもたちも含めると、実際にはもっと多いと言う。

いったいどこまでこの数字が伸びるのだろうか?日本はどんな国になっていくのだろうか?小中学生と関わる仕事をしているため、このようなニュースには敏感であり心が痛む。

2年前にも不登校についてブログで書いたことがあるので、よろしければぜひ読んでいただきたい。

不登校(目)

200年も前にフランスの思想家ルソーは教育論「エミール」の中でこう語っている。

子どもを不幸にするいちばん確実な方法は、いつでもなんでも手に入れられるようにしてやることだ。

これはもちろん「子どもをダメにするのは、親の過剰な甘やかしだ」という親に対する戒めだ。いつでもなんでも手に入れることができる子どもは、我慢することも、努力することも学ばないし、欲しいものが手に入らない人がいることも理解できないだろう。これでは人間として欠陥だらけで、とても幸せになれるはずがないという教訓だ。だからいくら子どもが欲しがったとしても簡単に与えてはいけないし、時には叱ってでも我慢させることも必要だということだろう。

今の子どもたちは本当にかわいそうだ。叱られ慣れていない子が多く、大人が基本的に怖くない。怖い先生はいるだろうが、その先生に何を言っても決して殴ってはこない。先輩との上下関係を学んでいる子も少なく、怖い先輩も滅多にいない。世の中には理不尽なことが多いってことも学べていない。我慢強くなく、打たれ弱く軟弱な子が多い気がする。

自分の過去を振り返ってみると…

中学生の時、恐ろしく怖い先輩のご機嫌を取るために「芸人やアイドルのモノマネ」を仲間たちと必死に練習したことがある(笑)。また、本気でボコボコに殴ってくる恐ろしい体育教師もいた。真後ろにいることに気づかず、仲間と悪口を言っていたら、「誰のことや?」と大変な目に合ったこともある。ちなみにこの教師は数年前に「教育委員会体罰撲滅の会・会長」になったらしい(笑)。

高校生の時、柔道で全国優勝している体育教師に、「愛のムチだー」とひたすら柔道場で投げられたことだってある。また、バイト先の有名引越しセンターで、すぐ怒鳴り暴力三昧の社員がいた。お客さんから「ご苦労さん。これで何か食べて。」と渡された3000円を独り占めしやがったことを忘れない(笑)。

僕に限らずこんな経験はいくらでもあった時代だ。今ならコンプライアンス的に完全にアウトだ。当時は「この野郎~!」と思っていたし、暴力や理不尽な出来事を肯定するつもりはないが、自分にも非が多々あったので今では納得もしているし、反面教師にした部分もある。

高校生の頃、漫画「島耕作」に夢中になった。ちょっと(?)エロい展開や描写も多い中で「社会・会社」というものを学んだ。主人公の上司の中沢部長(のちに社長になる)が大好きだ。感動した場面がある。

島耕作が課長時代、ヤクザとのトラブルでとんでもない写真を拡大したものが、本社ビルの正面玄関に嫌がらせで貼られてしまう。大騒ぎになり、島耕作は平井室長と急いではがす作業をしていた。そこを中沢部長が通りかかり、その作業を手伝い一緒に行うというシーン。

中沢:こうみえても学生時代はビル工事の現場でバイトやってたんだ!はつりの仕事はうまいんだぞ

平井:アハハ、みんなそういうことをやって青春時代を過ごしたんですね!

中沢:そうだとも!今でいう3Kの仕事はバイトの学生がやることと相場が決まってたんだ。最近の若い連中は可哀想だよ。そういう仕事はみんな外国人労働者にまかせて、自分達はきれいで楽なバイトしかしない。それでトクした気分になっているかもしれないが…。そんなことじゃ世の中にたくさんある大変な仕事の痛みがわからないよな。せっかく学生時代にはこういうアルバイトといういい社会勉強をする機会があるのにそれを自ら放棄している。これからの日本のサラリーマンは、ますます精神的にひ弱になっていくようで、冗談抜きに日本の将来が思いやられるよ。

※3K…「きつい・汚い・危険」な労働

このシーンにすっごく感動して精神的に強くなりたいという思いから先程の引越しバイトへと繋がり、大変な目にあったけどね(笑)。

生徒たちにもよく話す。「大学に行ったら、いろいろなバイトしろ。塾講師や家庭教師なんかもいいけど、肉体労働も絶対に経験しろ。君らの人生に役立つから。」って。

今やAIが想像を超える速さで進化し、SNSには有益な情報ばかりでなく危険な情報もあふれている時代において、それらを判別しうまく付き合うために人間はより賢くなることが求められている。ただ一方で、精神的なタフさを磨くことからは遠ざけられてはいないだろうか。机上のパソコンと向き合うことにとかく目が行き、さまざまな経験を通して精神力を鍛えていく機会が失われているとすれば、それは大変危惧すべきことだ。社会で自立して生きていくための技術的なスキルと共に精神的なスキルも、学生のうちに身につけて羽ばたいてほしい。

君らに幸せあれ!!!

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