社会の授業をしていると、時々
「インド」という国が現れる。
なぜだろうか…「インド」の文字が登場するたび、少々興奮してしまう自分がいるのだ。
「インド」。昔からこの国になぜか惹かれるのだ。
私がまだ幼稚園児だった頃、大好きな本があった。
周りの友達が読んでいたような「セーラームーン」や「赤ずきんチャチャ」ではない。
子供向けではあったが、世界の文化(各国の挨拶、民族衣装、国技など)や、世界の建造物が写真や絵で何ページにも渡って紹介されている本、『世界旅行』だ。
残念ながらその本は、今や私の知らない間に、BOOK OFFへと連行されてしまったようだが…(笑)
その本を何度も何度も繰り返し読み
、「世界にはいろんな場所があって、いろんな人がいるんだなあ」と幼稚園児ながら考えたことを、今もよく覚えている。
その本の影響あってか、小さい時から「外国人」に対する抵抗は一切なく、むしろ興味津々だった。友人のお母さんが「中国」や「フィリピン」、「ブラジル」の方も多く、その子たちの家に遊びに行くと、日本のものではないデザートやご飯が出てくるのだ。その度に、ほかの国には、日本では食べられないこんなおいしい食べ物もあるんだ、と感動したものだった。
話は戻って、その本の中で、今もなお頭に焼き付いて離れないページがある。
それが序盤にもあった、「インド」のページであった。そしてそこに、でかでかと掲載されていた写真こそ、インドにある世界遺産、「タージ・マハル」の写真だったのだ。
いつかこの国に行ってみたい。
写真だけに感動して、ずっと目標にしていたが、大人になっていくにつれ「インド」の衝撃的な実態を知っていった。
・お尻は左手で拭く
・ご飯は右手で食べる
・道路には牛が歩いている
・ガンジス河には死体が流れている
・話しかけてくる人は信じるな
・インドを訪れた2人に1人はお腹を下す
・ガンジス河で沐浴はしないほうがいい(沐浴後かなりの確率で、数時間にお腹を下すから)
・ガンジス河の水を誤って飲むと、「コレラ」「赤痢」「謎の感染症」を一気に併発する
と、まあ、日本では考えられないことだらけのことが、この国には存在するようなのだ。
「中国に行けば、人生観が変わる。インドに行けば、人生が変わる。」
という言葉が旅人たちの間ではあるようだが、すでに人生観は変わってしまったようなので(3月に中国を訪れたため)、あとは
「人生を変えてみたい!」。
そんなことを考えていたつい先日、友人と久々にご飯を食べている時、突然彼女の口から、ある一言が飛び出した。
「ありピー!今年はインド行こ!」
タイムリーすぎる誘いに驚きを隠せない私がいた。
私は迷わず答える。
「行く。絶対ガンジス河で沐浴しようね?(真顔)」
友人は迷わず答えた。
「絶対やだ。(真顔)」
と。
ある日の授業、やはり「インド」という文字がテキスト上に現れた。
私は迷わず話し始める。
「加納、今度インドに行ってきます。(真顔)」
ある子は迷わず答えた。
「絶対、左手でどこも触らないでください。(真顔)」
と。
というわけで、もうすぐ夏休み。「目標:インドへ行くこと」ではなくてもいいが、小中学生の夏休みは忙しい。だからこそ目標をもって一つ一つそれを達成していこう。充実した夏休みになることを願っているよ!