先週の土曜日のことだ。
緑丘校でひとり、夏期講座の準備をしているところに電話が鳴った。
岡崎本校にいる目黒先生からの電話だった。
「宮下先生、卒業生の○○が来てますよ、電話かわりますね」
今年の3月に高校を卒業して、大学生となった岡崎南中出身のHさんだった。
彼女を受け持ったのは中学3年生の1年間だけだったが、非常に印象深い生徒だった。
(男女の仲というわけでなく)男の子の友達ばかりで・・・と、お母さんが笑っていたのもそうだが、なによりもRクラスではあったが、理科に関してはSクラスの最前列にいても遜色ないほどよくできた。
そんなことで、授業中も「すごい!」「よくできた!」「すばらしい!」を連発した思い出が脳裏によみがえる。
彼女は今年、名城大学の理工学部に進学し、化学を専攻しているという。
卒業生が夢に向かっている姿を報告に来てくれることは、僕たち夢現塾の教師にとって最も嬉しいことの一つであるが、もう一つ彼女の口から、嬉しい言葉をもらった。
「先生、私、先生がお前は理科がよくできるなぁ!っていつも褒めてくれたおかげで、理科が好きになって、高校でも理科だけは(笑)できたんで、理系に進みました。ありがとうございます!」
4年前と変わらない明るい声が、電話の向こうから聞こえた。数分間、昔話と近況報告を聞いて、また良い報告を待ってるね、と受話器を置いた。
ありがとうございますなんてとんでもない、僕のほうこそ嬉しい言葉をもらってその日一日ゴキゲンだった(笑)
今年で夢現塾6年目、毎年体重と共に(?)思い出がどんどん増えていく。いや、これからは思い出だけにしよう。できるだけ(笑)。
校舎の七夕の短冊には、すべての夢現塾生と卒業生たちの夢が叶いますように、と書いてそっと目立たないようにつるした。