「うまい!!」
口から自然とこの言葉が漏れたときは「勝利」を確信した時だ。
僕の中で旅行の楽しみの約半分を占めているのは「食」である。その場所に行かないと食べられないという付加価値もプラスされ、その料理が「当たり」だったときの満足度は言葉にできないほどだ。
旅行のかなり前から某口コミグルメサイト「○べログ」を中心に、入念な情報収集と解析を行う。昨今は「やらせ」「ステマ」問題もあり、口コミの真偽も慎重に判断することが重要だ。当然口コミ投稿者の好き嫌いや味覚の違いなども考慮すべきである。そして最も重要な「予算」を念頭に置かないわけにはいかない。
口コミの評判の高い店の多くはなかなかのお値段である。金額の末尾の0が1つ多い。それなりの金額を払えばそれなりのものが提供されるのはある意味当然だと思っている。僕が求めるのは安くてうまい、もしくはそれなりの値段で激ウマ!という「コスパの良さ」である。
さて、今回の信州・甲州旅行での「食」に関する勝敗は3勝1敗の成績であった。そば、ほうとう、ラーメンと3勝がすべて麺類であるのは若干気になるところであるが、勝ち越したのはいいことだ。しかし!!!残念ながら1敗に関してはその勝ち越しを打ち消すほどの『大敗』である。口コミなどの評判を吟味し、検討に検討を重ねて「食」重視で選んだ旅館の夕食、そう今回の旅行のメイン料理だと考えていたその夕食が・・・
今思い出しただけで、これ以上筆を進める気力を完全に失わせるほどの破壊力。文句を言っても仕方がない。選んだ自分が悪い。この責任を負うのは自分自身だ。プラスの口コミを信じすぎたなど、今回の敗因をしっかり分析し、次の旅行の「食」の「成功」に生かすことにしよう。
良い口コミも悪い口コミもあふれる情報社会。その中で成功する、勝利する、生き抜く知恵を身をもって学ぶことができる機会の1つが高校受験。口コミは志望校選びの材料の1つではあるが、それだけにに踊らされず、惑わされないことをしっかりと生徒たちに伝えなけらればならない。そう強く思えたことは今回の『大敗』から得た収穫である。