数日前、私にとっては今年一のビッグニュースが舞い込んできた。とは言っても今年になってまだ20日程度しか経っていないが(笑)
持っていたスマホを放り投げ、布団の中で喜びを噛み締めた。本当に嬉しいときには人間は声をも出せずに喜びを感じきるのだと知った。
私の愛して止まない、あの劇団四季が2025年春に新作ミュージカルを上演するというのだ。
その新作ミュージカルというのが、『
バック・トゥ・ザ・フューチャー』だ。
私はこのミュージカルの元となっている映画が大好きだ。
I〜Ⅲはもちろん全て見ている。全話とも何度見たか分からないほどだ。Ⅲの撮影場所になっていたアメリカのモニュメントバレーを訪れた際には、車の中で映画のメインテーマを大音量で流し、デロリアン(主人公たちが乗り込むタイムマシン)に乗っている気分を味わった。最高の思い出だ。
80年代に作られた映画とは思えないクオリティ、構成、音楽。そして個性豊かな俳優たち。ワクワクさせる要素がこれでもかと詰まった作品。
イギリスをはじめ、他国ではすでに2020年からミュージカルとして舞台で上演していたが、それがとうとう日本にやってくるのだ。
そもそもこの映画をミュージカルにしようと企画したクリエイターの発想には腰が抜ける。この話にはデロリアン(車型のタイムマシン)が必要不可欠であり、車を舞台上で走らせなければならない。さらに、コロコロかわる場面転換、科学的な要素の表現も必要だ。狭い舞台で表現するには不向きな作品であろう。しかし、そんなハンデをもろともせず、イギリスからアメリカと本場のミュージカル界を熱狂させてきたこの作品。
どの劇団が上演してもいいはずなのにもかかわらず、劇団四季が上演することになったのには理由があることだろう。日本最大の劇団だから、というわけではない。
四季作品が上演する全ての作品には「
生きる感動」「
人生の喜び」が込められている。
自分、そして家族の未来を取り戻すために奮闘する主人公マーティの勇気。マーティの友人であり、タイムマシンを発明した科学者ドクとの時代を超えた熱い友情。家族との絆。この作品には、劇団四季が作品に求めるメッセージ性、人生で大切なものが全て詰まっているのだ。
そして何より、今この瞬間の自分の行動で、未来は変えられるのだ、ということを常に私たちに教えてくれている。
未来のことは分からない。
ただ、いい方向にも悪い方向にも変えられることは明白だ。
“It means your future hasn’t been written yet. No one’s has. Your future is whatever you make it. “
-つまり未来は誰にとっても白紙だって事さ。未来は自分たちで作るものだ。-
ドクの最後の台詞だ。
ほんの小さなきっかけ1つで未来は大きく変わっていく。それが今日やった、たった10分の勉強かもしれない。たった10分の部活の練習かもしれない。たった10分の友人や家族とのやり取りかもしれない。もしかしたら、たった10分の私との会話で、未来や目標が変わってしまう生徒がいるかもしれない。
1つの言葉、1つの会話、1つの授業を大切に、光ある方へ今目の前にいる子を導いていきたいと思う。
映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』をまだ見たことない子たちは、受験、または学年末テストが一区切りしたところで是非見てみてね!