2019年末に出版された落合陽一氏の「2030年の世界地図帳」、そして今年1月出版、成毛眞氏の「2040年の未来予測」は共にベストセラーとなった。
僕自身も夢中になって読み、目の前の子供たちがこれからどうやって生きていくべきかをいろいろと考えさせられた。
これらの本によると、日本の未来は絶望的だ。諸問題を抱えているが、中でも一番の問題は少子高齢化社会であることによる著しい衰退だ。少子高齢化はずいぶん前から言われている課題にも関わらず一向に改善されないどころか悪化している。日本の人口減少は致命的だ。加えて、すでにここ数十年物価があまり上がらない国として、そしてコロナ禍に紛れて貧困化が加速している。ちなみに、今後世界を牽引していくのはインドとアフリカであると。しかし、その中で唯一持てる希望は、そして日本の未来を救うカギはテクノロジーの発達以外にあり得ないのだという。難しいと感じる記述もあるが、ぜひ中学生には読んでほしいと思う。現中3生は、2040年には34歳になっている。まさに社会の中心で働いている年齢だ。世の中の流れを敏感に感じている方々から、自分がどうやって社会の中で生き、人生を歩んでいくかについてのヒントを得、学んでほしいと思う。
ちょうど会社デスク上に「2040年の未来予測」があるので、目次部分をいくつか列挙しよう。
・6Gで自動運転が可能になる
・バーチャルが日常になる
・家中が便利な家電でいっぱいになる
・空飛ぶクルマも2040年には可能になる
・コンビニやスーパーは無人店舗になる
・医療技術はAIのおかげで格段に進歩する
・再生医療がパーキンソン病やアルツハイマー病を治すかも
・原発後のエネルギーのカギは「電池」
・世界で注目されるネクストのエネルギーは核融合
・ハードの「テレビ」自体はなくなる
・新聞は絶滅危惧種
・老人ホーム入居料は高騰する
・70歳まで働くなら、今と同じ額の年金はもらえる
・救世主になるかもしれない経済学理論、MMT
・資産形成したいならインデックスファンド
・衣食住の未来は、短期的にコロコロ変わる
・遺伝子編集した魚を食べないともうもたない
・アメリカの大学には富裕層以外は行けない
・日本では学歴の意味がなくなる
・大学は生き残るために専門性を高める
・シェアリングは巨大産業になる
・アフリカの「ストーリー」がファッションの目玉に
・このまま温暖化がすすむと、飢餓に満ちた世界が必ずくる
・南海トラフ地震の際は、日本中で地震が連動して起こる可能性が高い
・富士山が噴火すると日本中の機能がストップする
・「水」が最も希少な資源になる
どうだろうか?目次部分だけでも学ぶことがあるのではないかな?もっと言うならば、こんな分野に関わってみたいという思いも沸いたかもしれない。「日本では学歴の意味がなくなる」だけを見て、「やった!勉強しなくていいじゃん!夏は遊ぶぜー」では、考えが浅すぎる。次に書いてある「大学は生き残るために専門性を高める」まで読んで考えれば、最終的に何かしらの力をつけなくてはならないことは予測つくだろう。そう、未来を予測して、何をしていけばいいかを徹底的に考え進んでほしい。そして、できることならば、絶望的な日本の未来を君らが救ってほしい。頼むぜ、夢現塾の塾生&卒業生たち!
追伸
個人的には、「空飛ぶクルマ」が非常に楽しみだ。幼い頃、僕の一番のヒーローは「怪傑ズバット」だった。ちなみに、LINEなどの画像は常に怪傑ズバットだ。会社デスクにも、高橋先生がプレゼントしてくれたフィギュアが飾ってある。小学2年生の頃の僕の夢は、「大人になったら、ズバッカー(怪傑ズバットの車)」に乗ること」だった。そう、飛ぶのだ。かっこ良さが半端ない!誰かに開発してほしい。手が届く金額ならばぜひとも乗ってみたいのだ。ちょっと恥ずかしい気もするが…(笑)。
未来は君等の手の中にある。
「2040年の未来予測」の要約版Youtubeです。