コロナの影響で1年延期されたオリンピック。この日報を書いている時点で首都圏をはじめ、各地の会場で次々と無観客開催が決定となっている。楽しみと心配が半々で、「待ちに待った」とは言えないところが悲しい。
オリンピックに対する生徒たちの反応も千差万別だ。地元開催ということでやはり楽しみにしている生徒がいる反面、「見たいテレビ番組がオリンピックでなくなるから嫌だ!」という小学生らしい意見もあった。
このような状況でも、出るからには頂点を目指すのがトップアスリートの本音だろう。オリンピックなら金メダルでなくても、銀や銅メダルなら満足じゃないのと思うのは外野からの視点だ。定期テストの順位が2位や3位で悔しがっている夢現塾生を何人も見ている。この気持ちは高みを目指す人間しか味わえないものだ。そうそう、「2位じゃダメなんですか?」と某国会議員の発言で話題となった日本のスーパーコンピュータは、昨年8年半ぶりに計算速度世界1位に返り咲いたニュースもあった。
さて、今回のオリンピックのメダル。今までは金、銀、銅などの原材料は天然資源から作っていたのだが、今回は都市鉱山(リサイクル素材)から原材料を調達し、メダル作成に必要な金32kg、銀3500kg、銅2200kgを確保したそうだ。スマホや小型家電には電気を流しやすい微量の貴重な金属が使用されている。例えばスマホには約0.03gの金が使われている。100万台のスマホから約30kgの金が確保できるというわけだ。(ちなみにこの「都市鉱山からメダル作成」については某私立中学の入試問題で出題されています)
「塵(ちり)も積もれば山となる」。アスリートたちにはふさわしいメダルだと思う。小さな積み重ねが大きなものになるのは古くから言われていることだ。そう、君たちのこの夏の小さな積み重ねも、2学期からの飛躍につながるのは明白だ。
ちなみに塵(ちり)はゴミのことではないから注意。「ごく小さなもの」という意味です。