「男女混合名簿」となった学校が多くなり、今までとは出席番号が大きく変わった生徒が多いと聞く。男女共同参画社会の推進の流れの一環ということだろう。この名簿に関しては実用面において不便な点もあり、賛否両論の意見があるだそうだ。
僕の苗字は出席番号がほぼ最後という宿命を背負っている。
「渡辺」(わたなべ)である。
当時は男女別出席番号であったため、男子のほぼ最後であった。というか、小・中・高の12年間で出席番号が最後にならなかったのは、同姓がクラスにいた1度だけである。(名前のアイウエオ順でギリギリ脱出)
渡辺より遅い苗字の代表である渡部(わたべ)や渡会(わたらい)といった苗字の人との出会いは残念ながらなかった。噂では「ん」から始まる苗字「栂村(んがむら)」などがいるらしいが、TVによく出演している姓氏研究家によると、実在する最後の苗字は「分目(わんめ)」だそうだ。
では、出席番号が最後であったことで何かしらの不都合があったかというと、あった。一例をあげると、
身体検査や注射、面談などのあらゆるものの順番が最後になる。
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その場所に一人だけ最後まで取り残される、または違うクラスや学年の生徒の襲撃を受ける。
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教室に戻ると、すでに何かの話題で盛り上がっていて輪に入れない。
逆に発表などが出席番号順になると、みんなの意見を参考にすることができ、自分の番までに準備期間があるというメリットがあったりもした。言いかえれば、ほぼ先頭になる宿命の苗字、相沢(あいざわ)さんなどは、僕とは反対の不都合やメリットを感じたのだろう。
このブログのために出席番号や苗字の関係をネットで調べていると、ある研究資料を発見した。「姓の五十音順での位置は学業成績に影響を与えるのか」という内容で、非常に興味深い中身であった。結論は省略するが、出席番号の前後による教育現場での慣習によって僕が感じたような不都合やメリットが、結果的に学業成績に影響を与えるというのだ。本当だろうか?
「出席番号」。教育現場における永遠のテーマなのかもしれない。