愛知県独自の緊急事態宣言が発令された。岡崎市は現在9例目、市内の人口は388,210人、1/43,134の確率だ。競馬の万馬券の確率が1/2666らしいから…確率的には非常に低い。幸田町においては、ホームセンターの方の感染が確認されたらしいが、幸田町在住の方ではないとのことなので今のところ0である。一方、名古屋市の感染者数は現在189名だ。名古屋地区もしくは尾張地区だけの「緊急事態宣言」で済ませていただきたいのが本音だが、発令された以上は仕方がない。教室での対面授業がやりたい僕らにとっては苦渋の決断だが、明日からの2週間、動画配信授業に切り替えることを決定した。2週間80コマ分の授業撮影である。ちょっと恐ろしいが、気迫と気合で乗り越えたい(笑)。
コロナウイルスに翻弄されること早3カ月、子どもたちにとって残念なことが山ほどあったし、これからもしばらく続く。卒業式や入学式の短縮も、数々のイベントの自粛も、旅行やテーマパークに行けない春休みもそうだが、個人的には光ヶ丘女子高の海外留学中止決定が残念である。一年間の海外留学を夢見て、光ヶ丘に進学した卒業生が何人もいる。その落胆ぶりを想像するといたたまれない。どうか落ち込まないでほしい。大学生になったら再びチャレンジできる時が来るだろう。その日まで是非今できることに尽力してほしい。
現塾生に対してももちろん思うところがある。夢現塾での新学年スタートである3月から「今年こそ!」との意気込みで臨み、大成長を遂げる生徒たちを毎年恒例のように目の当たりにしてきた。3月になるとポツリポツリと自習室に集まり始め、次第に闘魂の炎が大きくなり、その流れがさらに広がりを見せるようになるのがちょうどこの時期だ。かつて180人中真ん中だった生徒が、春休み明けテストでいきなり1位を獲得したのも、この時期の頑張りからだった。そんな素晴らしい時期に自習室使用禁止の決断をしなければならない状況にあることも残念でならない。
何か出来ることはないのか…
毎日僕らが考えていることである。明日からの3本柱の1つ、「オンライン自習室」はそんな中での案だった。元々、有料で行っている塾があることは知っていたが、「へ~」という感覚でしかなかった。しかし、今は違う。「これこそ!」という気持ちである。
この1か月半、保護者の方(特にお母さんたち)から、たくさん聞いた話がある。1位は「昼ご飯の準備が大変だ」(笑)。確かにその通りだろう。育ち盛りの生徒たちの3食分の準備、ましてやお仕事をされている場合は、朝のうちに「2食分」の準備が必要だ。塾生には「お母さんたち大変だから、この機会に料理を覚えたら?」という話をしたり、何人かの生徒からは昼食ぐらいは自分で作って食べていると聞いた。案外男子に多いことに驚いたが(笑)。暇を持て余していた我が家の娘も、春期講座中の僕の弁当を担当してくれた。一度、知らないうちにキャラ弁(?)らしきものになっていて渡辺先生に大爆笑され、恥ずかしかったこともある(苦笑)。
第2位は想像通り、スマホやタブレットでYoutube三昧だということだった。大好きなユーチューバーのものを恐ろしい時間、見ている子もいると聞く。そうなると親子喧嘩も激しさを極めるだろう。まだまだ未熟な年ごろだ。時間が悠久にあると勘違いして甘い方向に流されてしまうことも多々あるのだろう。
そこで、「オンライン自習室」だ。スマホなどのカメラを学習管理に使用できるこのシステムは、家庭に籠らなければならないこのような時には、最強レベルの勉強道具に変えられると考える。
先ほど、緑丘校中3生に協力をお願いして「テスト」をしてみた。予想通りの展開ではあったが、なかなか良い感触だ。勉強しながら、他の子の様子や頑張りを見ることができる。頑張っているのは一人ではないことも把握しやすい。好きな時間帯に可能な範囲で自宅が「自習室」に代わるのだ。ちなみに、面白い発見もあった。スマホのマイクを切っておらず(ミュートにしておらず)、「パパ、パパ!映ったよ~!大成功~!」と大騒ぎする子、スマホのスピーカーがオフになっており「おーい、もういいぞー」と声をかけても伝わらず、一心不乱に学習していた子、ひたすら天井や本棚のみが映っている子など、笑わせてくれた。ひとまず実験成功だ!なんかとなりそうだ。明日からスタートしたい。家にWifiがあって参加可能な生徒はドンドン参加してほしい。そして、学校が再開したら「最高のスタート」で走り出してほしい。
昨日の連絡内容+α
●オンライン自習室
4/13(月)~4/25(土)14時30分~21時30分は「オンライン自習室」を開きます。スマホ・ipod・ipadなどのタブレット・パソコン等のwebカメラを用いて、学習時間の確保を考えています。アプリZoomを使用し、「学習の手元」を映してもらいます。参加生徒全員の学習姿勢を見ることができますので、切磋琢磨して頑張ってほしいと思います。夢現塾のパソコンで全員をチェックしますので、ウトウトしている場合には、こちらからネットのマイク又は電話で起きるように伝えます(笑)。出入りは自由なので、30分でも、1時間でも、気軽に参加してください。
イベントとして、上記期間内に中学生は「ハーフマラソン勉強会(合計21時間)」・小学生は「ハーフハーフマラソン勉強会(合計10時間30分)」を行います。達成者には「記念品」をプレゼントします。
※webカメラやネット環境が不足の場合は「日付と時間・学習内容」を後日、教師に伝えてください。同様に、達成者には「記念品」をプレゼントします。
※小5生・小6生・中1生は学習内容がまだ少量のため、「マンガ以外の読書(漫画日本の歴史などはOK)」での参加も許可します。
※先日、Zoomの脆弱性が指摘されましたが、主催者側(今回は夢現塾)の問題情報なので、生徒は大丈夫です。
https://www.ipa.go.jp/security/ciadr/vul/alert20200403.html
●オンライン自習室に参加する前にしておくこと
Zoomマニュアル
上記をクリックするとPDFが開きますので、その通りに行ってください。「所定番号(ミーティングID)」は本日中にメール送信いたします。
〇注意点
1)校舎・学年・名前を必ず入力すること
2)マイクが切られているか確認すること→画面左下のミュートをオフにする
3)学習の手元を映すこと
4)退出の場合、パソコンは右下にある「退出する」、スマホは右上にある「退出する」、タブレットは左上にある「退出する」を押してから退出すること。→再入出もOK
最後に、保護者の皆さまへ
いつもご理解、ご協力を賜り誠にありがとうございます。
県の緊急事態宣言を受け、こういう形で命を守ることの意義を考慮しながら、こんな状況だからこそできることを柔軟に考え行動に移していくことが、将来を担う生徒たちの生きる知恵の一つにもなると信じています。共に乗り切りましょう。
参考にどうぞ
たまーに夢現塾教師からマイクで話すことがあります。聞こえない場合は、まず自分のスマホやタブレットなどの音がマナーモードではなく、ONになっているか確認してください。それ以外の場合は下を参考にしてください。
https://ka-pc.com/pc/zoom-audio/