「お久しぶりです。」
お兄さんやお姉さんの三者面談でお会いした保護者の方と、下の子の三者面談で再度お会いした時の挨拶である。
今年は特に兄弟姉妹生が多いと感じ、人数を数えた。
幸田校の現中3生は満席の60人。その中の内の30人(ちょうど半数)は、兄弟姉妹も夢現塾生であった。
どうりで最近「お久しぶりです。」を言う回数も多いわけだ(笑)。
夢現塾の三者面談は、25分。
僕は三者面談では、意識的にマニュアルや定型を作らないようにしている。
例えば通信簿が9科合計36の子がいて、その子の志望校が岡崎西高校だとする。
同じような通知表の子、同じような志望校の子は、数えきれないほどたくさんいる。
もちろんこの時点でアドバイスはできなくはない。塾の教師を1年もやれば、普通にアドバイスはできるであろう。
しかし僕はその子の話を聞いて、その子と保護者の方とその子だけの話がしたい。
・なぜ岡崎西高校が第一希望なのか?
・第2希望はどこの高校にするのか?
・1ランク上の岡崎北高校は受験しないのか?
・実力はあるのに通信簿が取れてなくての36なのか?
・逆に実力はないのに通信簿が取れすぎての36なのか?
・推薦入試を希望しているのか?
・入試までどういう風に勉強していくのがよいのか?
・高校ではどういう風な勉強をしていくとよいのか?
などなど100人いれば100通りの分岐がある。
だからこそその子や保護者の方を聞いて、役に立ちそうな情報や話を入れて面談をしていく。
この面談でその子の人生が変わるかもしれない。
欲を言えば、この面談で人生がもっと良い方向に変わってほしい。
「お久しぶりです。」
「こんばんは。」
そして僕は今日も、ワクワクしながら三者面談の扉を開ける。