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夢現塾日報 blog

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333(加)

2025.07.16

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東京のシンボルといえば、私はやはり東京タワーだと思っている。

近代的で立派なスカイツリーももちろん素晴らしい。

しかし、私はどうしてもあの赤と白の鉄骨の塔に心を惹かれてしまう。

無駄のない形と色、どこか懐かしい佇まい。人の手の温もりと覚悟が、今も静かに立ち続けているように思えるからだ。

 

私にとって東京タワーは、ただの観光名所ではない。

大好きな劇団四季の浜松町の劇場のそばから、遠くにあの姿を見つけると、「あぁ、東京に来たな」「明日からまた頑張ろう」と、自然と背筋が伸びる。

あの塔は私にとって、努力と挑戦の象徴だ。

 

東京タワーが完成したのは1958年。

戦後の復興がまだ完全ではない時代、日本全国にテレビ電波を届けたいという夢を叶えるために、多くの人が知恵を出し合い、技術を磨き、時には命を懸けて鉄骨を積み上げた。

私はこの物語を中学生の頃に授業で『プロジェクトX』で観て、ものすごく心を揺さぶられたのを覚えている。

そのとき感じた胸の熱さを、私は今も東京タワーを見るたびに思い出す。

 

中でも、当時の職人たちが鉄骨をつなぐために行った“死のキャッチボール”と呼ばれる作業には言葉を失った。

鉄骨をつなぐためのリベットと呼ばれる鉄のピンを、真っ赤になるまで熱し、それを下の作業場から上の作業場へと職人が鉄の箸で放り投げる。

上空で待ち構える職人が、それを専用の容器で受け止め、すぐさま部材の穴に差し込み、一気にハンマーで打ち付けて鉄骨をつなぐ。これを何万回と繰り返したという。

空中でのリベットの受け渡しは、一歩間違えば命を落としかねない。

だからこそ“死のキャッチボール”と呼ばれたこの作業は、今のように安全設備の整った現代の建築現場では考えられないものだった。

 

それでも彼らは挑戦をやめなかった。

自分の命を張ってでも「塔を立てる」という一つの夢に全力を注いだ人たちがいたから、

私たちは今、東京の街にあの塔を見上げることができるのだ。



考えてみれば、あの塔を建てた人たちは、今はもうこの世にはいない人も多い。

それでも、彼らの時間と勇気と知恵は、東京タワーという形になって、今も東京の空にしっかりと残っている。

人は誰しもいつかは役目を終えるが、その時間を何に使い、何を残すかで、未来への力の形は変わるのだと思う。

だからこそ、あの“死のキャッチボール”は、今を積む覚悟を、私に思い出させてくれる。

 

私たちの学びもまた、同じではないだろうか。

一気に完璧にすることなど誰にもできない。

できないところを一つずつ見つめ直し、失敗し、修正し、積み重ねていくしかない。

その時間が、すぐに形になるわけではないかもしれない。

が、積み上げたものは必ず自分の未来を支えてくれる柱になる。

 

夏期講座は、その“鉄骨を積む時間”だ。

短い夏の間に、一段でも二段でも、自分の力を積み上げよう。

東京タワーの鉄骨一本一本に職人たちの命の時間が刻まれているように、君たちのノートの一文字一文字にも、君たち自身の時間と挑戦の跡が刻まれる。

それが未来を支える力になる。

 

机に向かう一瞬一瞬を、未来に手渡す“キャッチボール”にしていこう。

さあ、ここからだ。君たちだけの“塔”をこの夏、夢現塾で一緒に積み上げよう。

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