先日、大学時代部活で4年間を共にした同級生が結婚式を挙げるということで、彼女の出身地・徳島県へ行ってきた。
高速道路をひたすら走って片道約5時間。
時間だけ見ると長旅に思えるが、実際のところ、その日一緒に徳島へ向かった友人2人とは、会うたびに10時間近く喋るような仲なので、「話していたら意外とすぐ着いた」という感じだった。
そして、盛り上がる会話と併せてドライブの良いお供になってくれたのが、嵐の曲だった。
来春での活動終了が発表されたのもあり、せっかくならとプレイリストに何曲か入れておいたのだ。
私も友人も、嵐のファンかと聞かれるとそこまでではない…が、特に小中学生の頃はいつもどこかに嵐がいた。テレビをつければVS嵐、嵐にしやがれ、Mステ、それから数々のドラマ。雑誌にもよく載っていた。
しばらく聴いていなくても、流れてきたら自然と歌詞が出てきて、曲によっては振り付けまで覚えていて、「自分たちの世代は、みんな嵐の英才教育受けてるよね~」と、車内ではそんな話題で盛り上がった。
個人的には、嵐がデビュー10周年を迎えた年のベストアルバムに思い入れがある。
小学4年生のときに発売され、それから1か月後の10歳の誕生日に、両親からウォークマンをプレゼントしてもらった。逸る足でレンタルビデオ店に向かい、そのアルバムを借りて、パソコンからウォークマンに曲を入れ、それを何度も何度も聴いていた記憶がある。
(今はスマホ1台でいろんな曲が聴けるようになったのもあり、レンタルビデオ店もウォークマンもあまり見かけなくなってしまった。今の小中学生はもうウォークマンなんて知らないかな…。)
嵐のおかげで車内は歌でも話でも盛り上がり、あっという間に無事に徳島へ到着。ホテルで一泊してから、翌日結婚式へ。同級生の綺麗な花嫁姿や素敵な演出に終始感動して、3人そろって涙腺が緩みっぱなしだった。
帰り道も余韻は抜けず、「素敵だったね~」「幸せもらってきちゃったね~」とその結婚式の話題が尽きなかった。そんななか、狙ったかのようなタイミングで嵐の『One Love』のサビが私たちの耳に入ってきた。
百年先も 愛を誓うよ 君は僕の全てさ
信じている ただ信じてる 同じ時間(とき)を刻む人へ
どんな君も どんな僕でも ひとつひとつが愛しい
君がいれば 何もいらない きっと幸せにするから
改めて文字にしてみると、どストレートな歌詞だが、これが心に響くのだ。
友人は流れてきたのを聴いて、「これ自分の結婚式で流れたら絶対泣くわ~」と笑っていた。私はその言葉を聞いて不意に『One Love』が流れる結婚式を想像して、なぜか泣きそうになってしまった。(笑)
今回、久しぶりに嵐の曲を聴いて感傷に浸ったのと同時に、10年後、20年後、夢現塾生のみんなが大人になったとき、どんな曲を聴いて友達と「懐かしい~」と言い合うのだろう、と少し気になった。
今は流行りが一瞬で過ぎてしまうし、サビしか知らない曲も多いなかで、どんな曲が記憶に残っていくのだろうか。流行りがどんどん変わっていくからこそ、その分知っている曲が多くて、いろんな曲で盛り上がれるのかも。
もしくは、意外と学校で歌った合唱曲で盛り上がったり…??でも、社会人になってから車で合唱曲を歌うのはなかなかカオスかもしれない…(笑)