先日、COCHO COCHO(こちょこちょ)というYouTubeチャンネルの動画を観た。
「『お金』ってなに?」というテーマについて、ラランドのニシダさんと小学生4人で話し合う動画だ。
実際の動画はこちら↓↓
一通り見てみて、なかなか興味深かったので、日報で紹介したいと思う。
まずは、一部の会話を簡単に文字起こししてみた。
〜〜〜序盤、「お金とは何か」について話している場面〜〜〜
Aさん「お金は、誰かを変えてしまうもの。例えば、貧乏だとお金が欲しくてドロボウしちゃったりするかも」
ニシダさん『悪い方だけ?いい方にも変わる?』
A「いいお金は、お手伝いをして誰かにもらう、自分の汗みたいな、自分の頑張りがお金に詰まってる」
Bくん「今言ってくれたことだけど、お金にいいとか悪いはない。お金は何もしてないのに、その人がやったことなのに」
ニ『お金自体に罪はないんじゃないかと』
B「うん。その人に善があったり罪があったりする」
ニ『(Aさんに向けて)そういう意見が出ましたけど…』
A「あ〜それはそう!」
ニ『お金の“稼ぎ方”にいい悪いがあるってことか』
A「うんうん!」
〜〜~〜~~
文字にすると若干伝わりにくいが、終始明るい雰囲気で話し合いが進んでいく。
そして、そのなかで個人的に「すごい!」と思った部分をいくつか挙げていきたい。
◎「いいお金は、自分の汗みたい」という表現
…あまりにも普通に言うものだから一度は聞き流してしまったものの、後からもう一度観て、“9歳でそんな表現できるんだ!”と驚いてしまった。
◎違う視点の意見に対して「あ~それはそう!」と笑顔で受け入れた場面
…まず、自分の意見に固執して「そんなことない!」と否定することもなく最後まで意見を聞いたこと。
そして、その後のニシダさんの『お金の稼ぎ方にいい悪いがあるってことか』という確認に、“私が言いたかったのはそれだ!!”と言わんばかりに納得した様子で頷いていて、素敵だなと思った。
◎ニシダさんの質問の仕方
…こういう話し合いの場での自分の意見はどうしても偏りがちだが、「お金は誰かを変えてしまう」の具体例でドロボウの話だけをしたAさんに、『悪い方だけ?いい方にも変わる?』と聞き出したところがすごいと思った。
他にも、「その答え方すごい!」「その質問の仕方いいな!」と思う場面がいくつもあった。
自分とは違う考え方の人がいるから、より深く考えるきっかけになる。
自分の考えを引き出してくれる人がいるから、まだ言葉にできていなかったことを言語化できる。
そういう他者とのかかわりがあるからこそ、知識や思考力、感受性が育って、自分のモノになっていく。
きっと動画に出てきた小学生たちも、普段から周りの人とよく話をして、自分の頭でよく考えているんだな、と思った。
自分の見えている世界は思った以上に狭いし、知っていることも限られている。
私自身、大人になった今でも、自分には見えていない世界がまだまだあるんだな、と思うことが多々ある。
そしてその度に、1人で集中して勉強するのと同じくらい、“集団のなかで勉強する” “誰かと学びの時間を共有する”というのが大切なのだと感じる。
これから生きていくなかで、知識の乏しさゆえに自分が損をしたり、誰かを傷つけたりすることがないように、みんなには、勉強内容に加えて人として大切なこともたくさん学んでいってほしい。