先週2月10日(月)は公立高校推薦入試の合格発表日であった
「推薦入試は準備が大変だから、その練習時間も普通に受験勉強した方がいいぞ」などと言う中学校の消極的な指導が圧倒的に多く、昔と比べると倍率は下がってきたものの、定員の30~45%が推薦入試で決まる工業系や商業系などはともかく、普通科の推薦入試は10~15%と、今でも大変だ。地域トップ岡崎高校の今年度の推薦倍率は2.73倍、刈谷高校も2.20倍だった。このレベルの受験生たちの2倍超えは恐ろしいものだ。
岡崎高校の推薦入試にはちょっとした嫌な記憶がある。中1からの内申点が全て45、学年1位の常連、生徒会長、英検2級&数検2級、サッカー部キャプテン&県選抜のキャプテン、爽やか、イケメン、高身長、ユーモアセンス抜群、女子にモテモテ…と全てを持っている生徒が「不合格」だったことがあるのだ。
「先生、僕は何が足りなかったんだろう?」深刻な様子で尋ねてくる彼に
「全くわからない!俺も納得もできない!絶対に一般で合格するから大丈夫と思われたとしか考えられない…。」としか言えなかった。当然、彼は一般入試で「合格」したが、ここまでではなくとも似たような事例は過去に何度か経験してきている。
一方で、推薦合格を勝ち取ったメンバーは「そりゃ合格するよ!」と思うメンバーばかりなのも事実である。夢現塾の今年度普通科の推薦合格結果は以下だ。
岡崎高校2名、刈谷高校3名、岡崎北高校6名、岡崎西高校3名、安城高校2名、西尾東高校1名、蒲郡東高校1名
まずはその中の一人を紹介したい。
彼が夢現塾に来たのは中2の冬だった。前に通っていた塾が合わなかったようで転塾してきた。入塾当時の内申点は31、学年順位も86位/173人中。そのままの成績であれば岡崎西高校は厳しく、岡崎東高校合格レベルだろうという感じだった。しかし彼は入塾すると同時に、授業を積極的に受けるだけでなく、毎日のように自習室へ通いだした。中2生ながらほぼ毎日ということもあり、来る度に僕ら全ての教師たちから褒められまくり、最初は褒められることが満更でもなくて来ていたようにも思う(笑)が、そのうちに勉強の楽しさに気づき、「勉強=生活の一部」として習慣になり、のめり込んでいったようにも感じる。そんな日々を重ねた結果、入塾して2か月後の学年末テストでは、86位から51位に上昇。凄いことだから、また教師たちに代わる代わる褒められ、彼の勉強への勢いは増す一方になった。
「大切だから、何が何でも順位を取ってこいっ!」と全員に伝えた中3生の1学期中間テストでは35位とさらに上昇、1学期期末テストでは21位に、そして内申点に影響する最後の2学期期末テストでは18位に!!内申点について言えば、スタートの31からなんと39にまで上昇し、憧れだった岡崎北高校を志望校に決めた。すでに誰が見ても頑張り屋で優秀な生徒となっていたから当然の選択だった。そんな彼だからこそ、校内推薦も通り、まずは推薦入試となった。前日に彼に話したことがある。
「普通科の推薦は倍率も高くなかなか厳しい。推薦がダメなら一般で頑張ればOKだ。ただな、万が一の万が一な、一般入試がダメだとしても、もう君は『十分に頑張れる人間』になったから、どこの高校に進学しても通用するし、どこの世界に行っても成功する!俺ら教師たちは皆そう思っている。この先の君の未来には楽しみしかない!」と。
そんな話を彼が真剣に聞いていたのはつい先日の事。その後に出た結果は…見事
合格!今や当然の結果だ!岡崎北高校は見る目があるな~(笑)!
合格連絡をもらった瞬間、全教師で喜び、彼の努力を称えた。合格が決まった日も、その翌日ももはや当然のように自習室に現れたけどね(笑)。次の目標に向かってすでに着実な一歩を踏み出しているのだろう。彼の入塾後、兄の背中を追って入塾した中1生の妹も自習室に一緒に来ることがある。夢現塾には競い合える仲間が大勢いるのも魅力の一つであるが、兄弟姉妹が一緒に通塾することで家庭内でも高め合い、こぞって優秀な進路を歩まれている家庭が数多くあるのもまた事実である。
戦い続ける最高にかっこいい背中を妹に見せてくれるKくん、本当におめでとう!!
2月14日(金)バレンタインデーは豊田高専の一般入試発表日だった。
ご存知の通り、高専入試は本当に問題が難しいし、倍率も異常に高い。ちなみに、先日の豊田高専の推薦入試倍率の各学科平均が4.21倍、一般入試の第一志望倍率も2.5倍と、レベルを考えるとかなり厳しいものであった。今年度の夢現塾からの合格者は以下である。
豊田高専3名、北九州高専1名
その中の一人、女子生徒を紹介したい。小6の夏から入ってきた彼女は3人姉弟の3番目。3人とも教えたから言えるのだが三者三様。一番上のお姉ちゃんは大好きなダンスで高校を選び、2番目のお兄ちゃんは得意のサッカーで高校を選んだ。3番目の彼女には
「君はどうするの?ダンスやサッカーじゃないでしょ?勉強しちゃう(笑)?」「どうしよう、困っています…」と、中1の頃に話していたのが懐かしい。中1最初の中間テストが学年67位/173人中(先述の男子と同じ中学校)、中1の1学期の内申点は30だった。ただし、彼女は自分の成績を簡単に諦める子ではなかった。真面目に勉強に取り組むことを続け、一年後の中2の1学期中間テストは24位、期末は19位とドンドン順位を上げていった。中2の夏前に
「先生、私ね、やりたい事が見えてきたの。建築士とかいいなー。」「ん?豊田高専の建築とかか?」「はい、気になります…難しいんですよね…」「そんなことないよ!今の君は十分に優秀だよ。もうひと踏ん張りすれば間に合うよ!ん?ちょっと待って、豊田高専の説明会行っておいでよ。中2だけど、名前と顔を覚えてもらいに行きなよ。締切日が近かった気がするから、あとで調べて家に電話するよ!親にこの件を伝えておいてね。」「ありがとうございます!」「お母さん、高専の説明会の申し込み、明日までです!まだ中2生ですが、ぜひ行ってください!明日締め切りって…これ運命ですよ!(笑)」
その後、楽しそうに説明会の感想を伝えてくれたのをよく覚えている。この件の生徒情報は夢現塾教師LINEグループで共有し、皆で彼女の高専入試を応援し始めた。高専といえば、まずは中2の3学期の内申点である。それも数学と理科は最終的に4倍アップ扱いとなる。本人にも伝え、数学と理科はなんとか「5」を取ろうと話していた。中2の夏あたりからの彼女は特に凄かった。中2の学年末テストではなんと学年6位にまで上がり、数学と理科の「5」はもちろん、内申42にまで上昇した。ここまで来ると、僕らの心配はほぼなかった。中3になっても安定した成績を取り、夏期特訓講座の「分厚いテキスト」の確認テストでは全て満点を獲得し、超優秀者の証「栄光の夢現塾タンブラー(全校舎で7名のみ)」を獲得し喜んでいた。
栄光の夢現塾タンブラー
さらには内申決定する最後の2学期期末テストは学年3位まで上昇した。本当に凄い子だ。夢現塾の「三者面談」では、当然褒めに褒める面談になったことは言うまでもない(笑)。当初の予定通り「推薦入試」を勧めた。中2の夏も中3の夏も豊田高専の説明会で顔を売っている。内申もバッチリある。意志のある子だということもオーラとして全身から発している。校内推薦が決まった時、僕ら教師は「豊田高専合格」を確信した。ただ一方で、豊田高専の推薦入試希望人数が日々更新される度に僕らは倍率に震えていた。彼女の行きたい建築科の推薦最終倍率はなんと4.38倍となってしまったからだ。彼女には万が一の場合に備えて
「推薦倍率高すぎるから、ダメなら一般で頑張ろうな!推薦で合格したらラッキーくらいの感覚で行こうな。」と伝えた。推薦は不合格。本人と話した。
「あれはキツイ倍率だったから仕方ないよ。一般合格で喜ぼうぜ。過去問6年間分5回も解いたんだろ?そこまでやる子なかなかいないから自信を持とうな!お前は凄い子なんだぞ!」「はい!」「今までの最終チェックして、やることないなら、この少し古い過去問やってみるか?ただし2年分くらいにしておけよ。」「ありがとうございます!やります!」
一般入試の前日、精一杯の激励電話をして、自己採点を夢現塾公式LINEで送るように伝えた。
当日、お母さんから公式LINEで自己採点結果が届いた。
これなら行けるんじゃないか?僕ら一同はテンションが上がった!
※公式LINEでのお母様とのやり取り(現在の夢現塾公式LINEは「卒業生専用」ですが、現高3卒業生の一部の保護者の方には「実験のご協力」のため、過去に登録して頂いていました)
発表日、昨夜は溜まっていた仕事を片付けるために朝6時に寝ることになってしまった(泣)。午前10時発表のため、午前9時45分に飛び起きパソコン前へ。怪しい行動だったが、豊田高専のホームページを開いて
「合格させろ~、合格させろ~」とパワー(念?)を送っていた(笑)。
午前10時、スマホにメモした番号を何回も見直した。
やった!!!合格だ!!!
ふと不安になった。この番号は本当に合っているのか?本人は中学校にいる。仕事中かもしれない母親に公式LINEで確認することにした。
※公式LINEでのお母様とのやり取り
しまったーーーーーーーー(∋_∈)!!!
俺の方が先だったーーーーーーーーー(∋_∈)!!!
かなり焦ったが仕方ない(すみません)。
せっかちな性格が仇となってしまった(すみません)。
このまま乗り切ることにした(すみません)。
※公式LINEでのお母様とのやり取り
本人に伝えたい!中学校で聞いたかな?お母様の話だと
「学校で帰る前にタブレットで見ると言っていた…」とのことだった。
彼女の中学の前で、
「合格したぞーーー!!!」と大声で叫んで伝えたかったが、不審者として捕まりたくないので諦め、以下を公式LINEで本人宛に送った。
※公式LINEでの生徒本人とのやり取り(塾生は年が明けてから「卒業生登録」します)
本当に本当に嬉しかった!!!
その夜、授業に来た彼女の笑顔を宮下先生と称えた。おめでとうの握手も力強かった(涙)。
実を言うと、たった一つだけ心配していたことがあった。頑張りが体力の限界を超えてしまっているのではないかという健康面だ。それくらい彼女の勉強にのめり込む姿勢は神がかっていた。書いている今も、これまでの彼女の歩みを思うと泣きそうになる。
中2の夏直前の「運命」から一年半、彼女は逞しく成長し、自分の力で「豊田高専合格」を勝ち取った。君は最高の教え子だ。君ならば、建築士になっても何度も何度も何度も練り直し、素晴らしい作品を絶対に作れるはずだ。そんな君の未来を僕らは信じて疑わない。
Iさん、君は夢現塾のテーマ「夢+努力=現実」をまさに証明してくれた。本当に本当におめでとう!!!
これが休日は16時間勉強し、学年順位67位/173人中から3位まで上げ、内申30から42まで上げたIさんの頑張りの足跡だ(中2から受験までの分)。凄すぎるでしょ?
さぁ、いよいよ2月26日(水)は「公立高校一般入試」の日だ!全員に受験ドラマが用意されている。人生の主役として目を背けず、全力で立ち向かってほしい。残り4日、今までの復習とチェックに燃え、当日は時間配分と混む前にトイレに行くことだけに気をつけて、君らの熱い思いをぶつけてこい!!!君たちの幸運を祈る!!!
意志あるところに道は開ける。
「夢」+「努力」=現実
※本日の主役二人の生徒と保護者の方には「許可」を頂いています。