冬期講座を終え、迎えた年末。久しぶりに高校1年生のときのクラスメイトに会ってきた。
2023年の末にも集まりがあったため1年ぶりくらいの人が多かったが、成人式以来5年ぶりくらいの人もいて、懐かしい話から最近の近況報告まで、いろいろなことを話した。
思い出たくさんの、高校1年生のクラス。
個性的なクラスメイトに、いつも明るく元気ハツラツな担任の先生。そして、副担任の先生。
特に、その副担任の先生に対する憧れの気持ちは大きかった。その先生は大学を卒業したばかりの教師1年目で、政治や経済の授業担当。明るく優しい人柄で、授業も分かりやすく、生徒みんなに愛されていた。
そして、学期終わりごとのクラスルームで3つの言葉を教えてくれたことをよく覚えている。
(終業式の日に教室で聞いた話を今でも覚えているなんて、我ながら記憶力がいいなと思う…。笑)
私が今でも大切に心に留めている言葉なので、みんなにも紹介したい。
1つ目は、
「熟慮(じゅくりょ)」
…いろいろなことを考えに入れて、念入りに検討すること。
ただ考えるのではなく、“よく”考えよう。
また、既に持っている知識だけで考えるのではなく、分からないことはその都度調べ、時には誰かに意見を求める。常に新しい考えを取り入れながら考えることができる人は、どんどん成長できる。
2つ目は、
「協働(きょうどう)」
…異なる立場の人が共通の目的を達成するために、それぞれの特性を生かし、役割分担をして課題に取り組むこと。
周りと同じように物事に取り組むことも大切だが、自分の得意も伸ばそう。
似たような意味で“きょうどう”と読める字は、他にも「共同」や「協同」があるけれど、あえて「協働」の字にしたのは、1つの目的に向かって“みんなで同じことをする”ということ以上に、“自分の得意を活かして、自分に合った立場で活躍する”ということができるようになってほしいから。
3つ目は、
「俯瞰(ふかん)」
…広い視野で物事を見たり考えたりすること。
空高く飛び回る鳥のように、高い位置、第三者の視点から自分を見る力をつけよう。
忙しいときや集中しているときは、視野が狭くなりがち。そんなとき、冷静に自分の姿を見つめてみると、見えないものが見えてくる。自分の言動や行動の善し悪しに気付けたり、周りの人の良さが見えたり、いろんな人の考え方が理解できるようになる。
さて、心に刺さる言葉はあったかな?
個人的には、3つ目の「俯瞰」が特にお気に入り。やることが多くて焦っているときなどは、一度落ち着いて「俯瞰」して、自分の状況を理解するように意識している。
偉人の名言など素敵な文章もたくさんあるが、たった2文字の熟語にも深い意味が詰まっている。ぜひ、辞書やインターネット、教科書でいろんな言葉を調べて、お気に入りの言葉を見つけ、2025年の目標にしてほしい。