先日豊田市博物館に娘と一緒に行ってきた。
もともと「手呂(てろ)の銅鐸」で有名だった豊田市郷土資料館があったところに、今年の4月に開館した、新しい博物館だ。
目的は「国宝に会いに行く」と「ジョウモンさんに会いに行く」だ。
この人がジョウモンさん(笑)
(パンフレットから抜粋させていただきました)
豊田市の中心部から少し西に向かい、看板の表示に従って曲がったつもりなのに、着かない。(汗)
ぐるぐる回ってようやくたどり着いた。
いつも博物館は展示室に入る瞬間が楽しい。
手前の展示品から奥の方に小さく見える展示品を見た瞬間に、その展示のストーリーを想像する。
ワクワクする時間だ。
今回の企画は当時の人々が様々な地域の人々と交流を重ね、生活をしていた様子がテーマだった。
きっと今回の目玉は一番奥に展示されているだろうと思って、企画展の入り口をくぐった。
一番初めの展示品がこれ。
「一番初めなのか~い!」と豪快に突っ込みを入れたのは言うまでもない。
そう、教科書に必ずと言っていい程掲載されているこの土器だ。
実は恥ずかしながら実物を見るのは人生でこれが初めて。
行こうと思いつつ、いつの間にか期間が過ぎてしまい、見る機会を逃していた。
実物を目の前にすると、やっぱりその重厚感に目を奪われる。
教科書に載っていたものを本物として見る感動。
歴史的な重要性を認められた品物を見る感動。
そして、今から5000年前に作られたものが目の前にある感動。
そういったものが一気に押し寄せてくる瞬間だった。
同時期の各地の土器も展示されており、同じ縄文土器でも地域や時代によって形が異なるのも発見だった。
大学生時代、博物館学も選択していたので、展示物を扱う時の大変さも知っている。
倒れないように、細い糸で台に固定していくのがめちゃくちゃ緊張するのだ。(笑)
一通り最後まで展示を見た後、もう一度入り口の国宝を拝んで帰ってきた。
実際に足を運んで、本物を見るのはとっても楽しい。
みんなも、機会があればぜひそういった経験をたくさんしていって欲しい。