「
先生、インサイド・ヘッド2見ました?あれ面白いですよ。見た方がいいですよ?」
夏期講座中、笑顔で話しかけてくる中2の男子生徒がいた。
2日後、再び彼に会うと、彼は目を輝かせながらまっすぐ近寄ってきてこう言うのだった。
「
先生、インサイド・ヘッド2見ました?絶対見た方がいいですって!」
その数日後、私は映画館にいた。右手にはチュロス。左手には『インサイド・ヘッド2』のチケットを握りしめて。
1を見たことがある人はご存知だろうが、『インサイド・ヘッド』は11歳のライリーという少女の頭の中を舞台に、擬人化された彼女の感情たち(「ヨロコビ」「カナシミ」「イカリ」「ムカムカ」「ビビリ」)が、彼女の感情や行動をそれぞれでコントロールし、話が展開していく映画である。
今回の2は13歳になったライリーが思春期に突入し、1の感情たちに加え、新しい感情(「イイナー」「ダリィ」「ハズカシ」「シンパイ」)が登場。様々な感情と葛藤しながら、ライリーが成長していく姿が描かれている。
こんなに泣いた映画は初めてだった。「あ、泣いちゃうかも」という過程をすっ飛ばして、自然と涙がこぼれ、ひとり、映画館で過呼吸になりかけていた(笑)と同時に、見に行くよう促してくれたあの生徒には感謝しかなかった。
【どんな感情も、あなたの宝物になる。】この映画のキャッチコピー通りの物語だった。
ネタバレが出来ないため、詳しいことは書くことはできないが、
・自分はダメな人間
・自分が嫌い
・自信がない
・頑張りすぎて苦しい
・周りの目を気にしてしまう
・すぐ悲劇のヒロインに陥ってしまう
の1つでも当てはまる人はすぐにでも映画館に駆けつけてほしい。
この思い込みが全て綺麗さっぱりリセットされ、自分の存在の愛しさに包まれること間違いない(笑)
さて、中学生諸君、中間テストはいかがだっただろうか?小学生諸君、漢地獄はいかがだっただろうか?
君たちの脳内は今どの感情に支配されている、または支配されていただろうか?
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ヨロコビ(喜び)
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カナシミ(悲しみ)
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イカリ(怒り)
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ムカムカ(嫌悪感)
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ビビリ(恐れ・恐怖)
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イイナー(羨望・妬み)
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ダリィ(無気力)
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ハズカシ(羞恥心)
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シンパイ(心配・懸念)
テスト前や勉強しているときは、「無気力」「心配」や「恐れ」に支配されてしまう人は多いのでは?
が、このもやもやした感情たちは、勉強に向き合うときに大切なものとなってくる。
テストが終わった今、「あの問題、もっと解けたはず」「サボらなければよかった」「また次回も同じ成績だったらどうしよう」と感じることで、君たちが次にどうするべきかを教えてくれ、成長させてくれようとするキッカケをくれるからだ。うまくいかないときは「悲しみ」も出てくるが、これもまた、次の成長のためのキッカケ。
人間誰もが感じる「心配」や「恐れ」、「悲しみ」は、決して気持ちを不快にさせる悪いものではない。
また、それを乗り越えた先に、「喜び」が君たちを優しく包み込んでくれるのだ。
どんな感情も君たちの味方。今回のテストを通じて得た学びを活かして、次の挑戦に向けて準備していこう。
失敗も成功もすべて次の成長に繋がる大切な要素。
今自分が抱いている感情を思う存分味わい、その感情を上手に使って、自分の成長を感じながら勉強に取り組んでいけるといいね!
-おまけ-
私はダリィとカナシミに支配されているようだ(笑)
このサイトでディズニー公式の『インサイド・ヘッド2』の脳内メーカーがやれます。
https://dcam.disney.co.jp/movies/insidehead2/nounai/
やってみてね!