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夢現塾日報 blog

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船出(渡)

2024.03.09

昨日の愛知県公立校高校入試の合格発表、そして卒業生を送る会をもって夢現塾20回生は新たな活躍の場に向かっての船出となった。新たな場所で新たな夢の実現へ。それぞれの大活躍を心から期待している。

 

船出といえば・・・歴史では海外から日本へ、日本から海外への船出の記載が多い。古くは倭の奴国や邪馬台国の卑弥呼の中国への使い。遣隋使や遣唐使の派遣や各時代の貿易。白村江の戦いや元寇、朝鮮出兵などの戦争関係。ザビエルやペリーの来日などなど。今年の入試で出題された明治時代の岩倉使節団もその1つだ。

なかでも遣隋使や遣唐使はその代表的なものと言っていいだろう。遣隋使といえば小野妹子。教科書には記載されないが隋の皇帝から預かった大事な「国書」を紛失した事件を起こしている。(わざと紛失したという説もある)

 

また遣唐使は630年から894年の間に19回派遣されている。小学校でも習う鑑真の話や、遣唐使として派遣されたものの日本に帰国できず中国で亡くなった阿倍仲麻呂の話が有名だろう。鑑真は日本への渡航を決めたものの5回失敗し、6回目でようやく日本にたどり着いたというもの。その6回目の遣唐使船団で別の船に乗っていて遭難し日本に帰れなかったのが阿倍仲麻呂である。

この話の印象が強すぎて、遣唐使は大変な船旅で遭難する確率がかなり高いというイメージが定着した。だが、鑑真が乗船した遣唐使船は6回目のみで、他は別の手段での渡航計画であった。遣唐使として派遣された日本の僧が鑑真に来日を要請した件もあり、鑑真=遣唐使船の印象になってしまったのだろう。実際は文献調査から遣唐使の日本→中国の「行き」の成功率は92%、中国→日本の「帰り」の成功率は76%。そこまで成功率が低いわけではない。可能性があるからこその派遣である。決して無謀な船出ではないということだ。

 

どの時代もそうだが、やはりそこに大きな夢や目的があるからこその船出。歴史の教科書には載っていない数多くの船出があった。そして今は宇宙への船出も現実味を帯びてきている。

 

夢の実現へ。3月から加わった新しい夢現塾生も加わり、夢現塾生の新たな船出の準備が始まった。

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