歌はメロディ派ではなく、歌詞派である。
人生最初にハマったのは小6生の時のYMO(イエロー・マジック・オーケストラ)とメロディ派だったが、それ以降は完全に歌詞派である。
それこそ、中1で最高にハマった曲は生徒皆も知っている嶋大輔の「男の勲章」だった。
~つっぱることが男のたった一つの勲章だって この胸に信じて生きてきた~
第一印象で「かっけー」と思った。今でもこれを聴くとテンションが上がる。中1の時に仲間たちと一緒にゲームセンターで、ヤンキー高校生たちに絡まれた。むちゃくちゃ怖かったがこの曲が頭をよぎって、よせばいいのに生意気な口をきいてボコボコにされた苦い思い出がある(笑)。
中3生になると、尾崎豊にハマりにハマった。信じられないほど歌詞が心に突き刺さった。10代のカリスマと言われるだけあって、尾崎の歌詞には当時感じていた心のモヤモヤが見事に表現されている。まさに10代の代弁者。おまけに歌はうまいし、顔もかっこいいしで、あの頃の僕にとって最高のミュージシャンだった。だから、家ではレコードを擦り切れるまで聴き、通学中もウォークマンでよく聴いた。尾崎が聴いていたという理由で、浜田省吾、佐野元春、井上陽水、アナーキー、甲斐バンド、さだまさし、ジャクソン・ブラウン、ブルース・スプリングスティーン、ビリー・ジョエルなんかも次々に聴くようになった。あとは仲のよかった先輩の影響で矢沢永吉だ。簡単に言うと10代の自分は尾崎豊・浜田省吾・矢沢永吉の3人で出来上がったようなものだ。今でもiPhoneにはこれらが入っていて、聴き続けている。
そんな歌詞派の僕にとって、あるテレビ番組が超お気に入りだ。ご存知の方も多いだろうが、TBS系の番組
「この歌詞が刺さった!グッとフレーズ」だ。2021年の7月から既に9回も特番で放送されているようだが、懐かしい歌に「たしかに!」という思いを抱いたり、新たな素晴らしい歌に出会ったり。この番組のおかげでレンタルCDを何度ネット予約したかわからない。9回の放送で同じミュージシャンの曲に3曲もハマった。
「優里」だ。超人気者であることに納得だ!
最初に刺さった曲は「ピーターパン」。凡人の大人に夢を潰されねーぞという強い意志がかっこいい。これから三者面談を控えている中3生には最高に勇気をくれる曲だ。
二曲目は「レオ」。下のPVを見て号泣した。正確に言うと3度見て、3度とも号泣した。犬を飼っている人にはたまらない曲で、これを聴くと愛犬プリマを抱きしめたくなる。
三曲目は「ビリミリオン」だ。若者全員に聴いてほしいと思った。実際10代~20代に刺さりまくっているらしい。
ちなみに高3生の一人娘に「知っているか?」と聞いたら知っていた。「どう思った?」と聞いたら、「うーん。50億なら売ってもいいかなーって思った。」と言いやがった。育て方を間違えたかもしれない(笑)。
いろいろな音楽に出会って、いろいろなことを感じてほしい。音楽が教えてくれることっていっぱいあるし、人生を彩ってくれるはずだ。まずは自分の応援歌みたいな曲と出会ってほしいな。
僕にとっては10代からずっと尾崎豊の「僕が僕であるために」だなー。