普段は岡崎本校へ出社し、しばらくしてから授業の校舎へと移動する。
その校舎移動の際、僕はどの道を通って校舎に行くのかをその日の気分で決める。
セブンイレブンに寄るか、ファミリーマートに寄るか、ローソンに寄るか、ミニストップに寄るか…。
そう、寄る“コンビニ”によって通る道が決まってくる。
コンビニと言っても侮るなかれ。
『おにぎり』や『デザート』そして『ペットボトル飲料』の種類、さらには『○○フェア』なんてものまで違う。
さらにはコンビニのブランドが同じでも、店舗によって置いてある種類が違う。
また曜日と時間帯によって、店員さん達も違う。
それなので校舎への移動ルート(主に経由地のコンビニ)を決めるのに、毎日頭を悩ませている…。
※本当はここから「どのコンビニに寄っても目的地に繋がっている!皆の人生もどんな道を通ったとしても、夢に繋がっているぞ!」などと無理やりまとめることもできるが、今日はあえてコンビニの話で続けてみよう。
しかも自分で言うのもなんだが、僕はとても細かいことを気にするタイプである。
「そんなの誰も気にしていない」ということもあるかもしれないが、『もしかしたら相手は気にしているかも』と考えてしまったら居ても立っても居られない。
そんな自分の性格から生み出された、コンビニにおける“独自のルール(校舎移動時)”は以下の通り。
・「いらっしゃいませ」と言われたら軽くお辞儀をする。
・レジの前を横切る際、店員さんの名前と顔を確認する。
・同じ店員さんの時には、同じ週に同じ商品は買わないように気をつける(「この人この商品が好きなんだ」と思われないため)。
・まずは店内のおにぎり&デザートコーナーを巡り、組み合わせをイメージする。
・両手に抱えきれなさそうな量だった場合、ここでかごを取りに行く(入り口のかごではなく、飲料水の前のかご。自動ドアが開いてしまう為)。
・おにぎりを買う時は2種以上、ペットボトルも2種以上(「この人この商品同じの買うくらい好きなんだ」と思われないため)。
・レジ袋も購入(量的に両手に抱えて出ることになるが、「袋を買うお金はないのかな」と思われないため)。
・クーポンを使う際は、めったに行かない店舗にて使う(「この人クーポンで割引料金じゃないと買わないのかな」と思われないため)。
・ポイントカード等を出す時はベテラン従業員の時(エラーになった時に、アタフタされて他の店員さんを呼ぶのを防ぐため)。
・レジ後に物を受け取る際は、必ず「ありがとうございます」と丁寧に言う。
しかしさらに頭を悩ませる事態が起きてしまっている…。
それは“卒業生のコンビニバイト問題”である。
ただでさえコンビニで気を遣う僕は、上記の“独自のルール”に“先生のイメージも壊さないルール”を追加しなくてはいけない。
・いつもは物静かな客であるが、卒業生バイトには授業と同じテンションでこちらから話しかける。
・「おすすめのおにぎりはどれだ?」など、意味もなく陽気に振る舞ってみる(しかし味が好みでなければ買わない)。
・財布の中身(現金やカード類)などを見られないよう、財布を開く角度に気をつける。
などなど、気を遣うことが多数出てくる…。
やはり僕は“客と店員”の関係ではなく、“教師と生徒”の関係でいたい。
みなさんは『そんな気にしなくてもいいのではないか?』と思うかもしれない。『ありのままでいいではないか?』と。
しかし生徒がイメージしている“ありのままの高橋先生”と、プライベートの“ありのままの高橋”はテンションが違い過ぎると自覚もしている(苦笑)。
コンビニに行く程度で、そんなに細かく考えるなんて『なんなんだ?』と思われた方。
そう、僕からしたら『難なんだ』。
難が無いことを『無難』と呼び、難が有ることを『有り難い』と呼ぶらしい。
卒業生諸君。
別に「コンビニでバイトしないでほしい」と言っているわけではないぞ!
卒業生達が近所のコンビニでバイトしてくれるのは、本当に有り難いことである…。