「未完の世界遺産」と呼ばれる建物をご存じだろうか。
写真を見れば、塾生のみんなも知っているかもしれないね。
これはサグラダ・ファミリアと呼ばれている建物だ。
作り始めたのがなんと1882年。
今からちょうど140年前だ!
スペインを代表する建築家アントニ・ガウディの作品としても知られている。
その複雑な形から、完成までに300年かかるといわれていた。
現在はスペインの経済発展の影響もあり、当初は2026年には完成の見通しが発表された。
実際にはコロナウィルスの世界的流行により、もう少しかかるとのことだ。
先日お休みをいただいたときに、この建物が特集されたドキュメンタリー映像をテレビで見た。
頭の中にあるものを実際の建物として設計図を描き上げていく建築家の想像力がいかにすごいか感動した。
昨年の12月に9番目の塔として「マリアの塔」が完成し、その点灯式を見上げている人々が映し出されていた。
コロナ禍で下を向きがちな現在、完成をしみじみと見上げている人たちを見ると胸が熱くなった。
当たり前だけど、建物は下から作る。
土台部分から上にむかって作っていくね。
たくさんの人々の絶え間ない努力と熱意が現在の姿につながっているのだ。
先日受験生にも、勉強は建物を作るのと一緒だと話をした。
夏から始まった受験勉強も最初はしっかりした土台作り。
土台が弱いとその上に積み上げたものが不安定なものになってしまう。
受験生は目指す大きな作品の完成(志望校の合格)にむけての真っ最中。
今はなかなか成果が出ていないみんなも、諦めずに一緒に頑張ろう!