「馬の鼻先に人参をぶら下げる」
意味:馬の鼻面に人参をぶら下げて、馬の食欲をそそる、すると人参好きの馬は人参に食いつこうとして前進する、人参は馬に括りつけられているため馬と共に移動する、馬はなんとか食いつこうとして全力で走る、といったステレオタイプなイメージを表した言い方。
やる気を示さない者に対して褒美をちらつかせることで奮起させる、といったことの喩えとして用いられることも多い。
人間の場合は
「顔面に札束をぶら下げる」だろうか(笑)
家で飼っている犬たちが、投げたボールを血眼で取りに行く姿を見て、こんな言葉を思い出した。大好きなものが手に入るかもしれない…!と思うと、動物であろうと人間であろうと、目の色を変えて行動し始める。
君たちもこんな経験を一度や二度はしていることだろう。
「テストで△番以内に入ったら、〇〇ゲット!」なんて言われたとしたら、君たちは何を望む?望むものによって、どのぐらい本気を出せそう?
確かに「これを達成すれば、褒美がある!」と思うとテンションが上がる。
特に人から無料でもらうもの(ゲーム、スマホ、おこづかい、欲しかった服…など)には、価値を感じることだろう。
しかし君たちは気づいているだろうか?
人から貰わずとも、人生においての価値になる、一番のご褒美が存在することを。
そう、「第一志望校合格」だ。
誰かから無料で得られる物ばかりに目をとられ、自分の人生に影響を与える「高校」や「大学」合格という一番の褒美を我々は忘れがちだ。物なんかより、ずっと価値があるものだ。
君たちはスマホが欲しいとしよう。
”スマホを手に入れるために一生懸命勉強する→念願のスマホを手に入れる”
自らの努力で勝ち取った褒美だ。容易に想像がつくだろう。いや、想像するだけでやる気が湧いてくるかもしれない。
では褒美が、スマホではなく、「行きたい高校に確実に合格できる」だとしたら?
想像してほしい。確実にスマホが手に入るように、確実に合格できるとしたら、君たちはどのぐらい本気を出す?
褒美は確実に手に入る、かつ、人からタダでもらえるというところにお得感を感じてしまう。
でも、忘れないでほしい。
君たちが望む未来だって、普段の過ごし方や努力次第で「確実に」手に入るはずなのだ。
お金で買える物に目をくらませず、本当に価値あるものに目を向けてみよう。
君たちが今、本当に欲しいものは何?