日本選手団が大活躍した北京オリンピック。
色々と刺激を受けた生徒が多かったんじゃないかな?
あ、受験生はオリンピックどころじゃなかったよね?
個人的にはカーリングがアツかった。
今回、初めて1つの試合を最初から最後まで通して見た。今までのオリンピックでも何度か見てきたので、基本的なルールぐらいは知っていたつもりだったが、所詮は試合のダイジェスト版やスポーツニュースで得た薄っぺらい知識。約2時間30分の長丁場の中で、技術力は当然のこと、相手との駆け引きが楽しめる戦略や作戦を立てる力、そして瞬時の判断力も必要とする非常に奥が深いスポーツだということを理解できた。
試合時間や流れなどを含めて、どこか野球に通ずるものがあることが、野球少年だった僕がカーリングに引きつけられた理由かもしれない。試合に緩急がある。2時間以上の試合の中で、実際にストーンを投げている時間はそれほど多くない。10エンドという区切りの中で、1チームの73分という決められた持ち時間の多くをその場その場の戦略を立てる時間に充てている。
ピッチャーが次に投げる球種を読んだり、ランナーを返す作戦を考えたり、そしてそれが自分が思ったとおりになると嬉しかったりと、実際に自分がやっていなくても野球を見ていて楽しいのと似た感覚だった。結局数試合もフルで見た結果、準決勝・決勝は選手たちに感情移入しすぎて喜怒哀楽が激しくなってしまった。
成功、失敗に関わらず感情を爆発させているアスリートたち。オリンピックの舞台で求めるものはそれぞれ違うだろうが、目標を持って臨んでいる。思ったとおりにならないことがあるからこそ、思いどおりにできた時の喜びは大きい。そこまでの努力の積み重ねが大きいほど、さらに喜びは大きくなるはず。
目標を立て、作戦を考え、それに向かって努力する。そしてうまくいかなかったときの反省と軌道修正。
成功に結び付けたとき、成功は大きな自信に、たとえそれが成功に結び付かなくても積み重ねた努力は人生の大きな財産になるはずだ。