時は少しさかのぼるが、夢現塾の中学1年生の春期講座(理科)では「微生物の名称を覚えよう!」の授業を行っている。
ここでは、教科書に出てくる微生物について勉強する。
色々な微生物の特徴について話していくのだが、数々の微生物の中でも特にざわざわするのは「ミドリムシ」の時間だ。
ミドリムシは栄養満点だ。過去に少し流行っていたが、約59種類ほどの栄養がつまっている。
そんなミドリムシに注目し、サプリメントや青汁などが販売されている。
のだが! それだけでなく、ミドリムシカフェなるものも存在し、ミドリムシカレーやミドリムシラーメンなど一風変わったミドリムシ商品を販売しているところもある。
生徒たちは、「えームシを食べるの?!」「気持ち悪い~~~~~」「そんなラーメンいらね~~~~」とぎゃあぎゃあ言っている。
私はというとそんな話を紹介しながら、心の中では、だよね~ちょっと気持ち悪いよな~私もいらないなぁ~と思っている。
しかし!生徒たちに紹介する以上、経験として、少しくらい、いやだけど、いやなんだけれど、食べてみた方がいいかもしれない。
ステイホーム中、そんなことを考えた。
そこで・・・・
ジャン!!!
↑お取り寄せをしてみた。
(休館中の「日本科学未来館」様にあたたかく対応していただきました。)
そう、青汁ほど濃くなく、サプリメントよりも気楽に食べられるクッキーである。
これは逃げではない。もっとせめた商品を買えよ!という声が聞こえる。申し訳ない、お取り寄せできるものがクッキーしかなかったのだ。
家に届くと母親がいち早く手を付けた。勇気がある。
「おいしい?」私が聞く。
「うーんまあまあ。こんなもんじゃない?」
全然伝わらない食レポだ。
クッキー1枚にミドリムシ2億匹。
なんてコスパが悪いんだろう。
私も勇気を出して一口かじる…
うーん、おもったより味がしない。
格段おいしいわけでもまずいわけでもない。
ほんのりクッキーの表面を彩る緑色。
おいミドリムシ!おまえさんは色だけなのか!まぁ名前も色からついてそうだしな!
たいしたリアクションも取れず、試食は終了した。
せっかくなので中1の授業でも(希望者に)少しおすそ分けしてみた。
生徒たちは食べてみる前はぎゃあぎゃあ言っていたものの…
「先生~味がしません。」
「ただのバタークッキーです~」
「ほんとにミドリムシ入ってるの?」
さんざんな言われようだった。(笑)
まぁ、何事も経験してみるとおもしろい。
次は何かきっかけがあれば、はやり(?)の「コオロギせんべい」に挑戦してみよう。
ムシ、苦手だけど…。