「学ぶ(まなぶ)」はもともと「まねぶ」と読み、清少納言がオウムのことを「人のいふらむことをまねぶらむよ」と書いたように、もともとは「マネをする」という意味で使われていたそうだ。
能を大成した世阿弥の芸術論である『風姿花伝』にも、「まなぶ(学ぶ)」とは「まねぶ(真似ぶ)」こと、つまり「モノマネ」だと書いてある。
大工や伝統工芸など職人と呼ばれる人々の世界では、その道を極めるために1番大切なことは「まねること」であり、自己流ではダメだと言われるそうである。自己流が可能な人は、モノマネを続けてその道を極めた「一流の人」、つまりプロであるということだそうだ。
勉強もモノマネから始まる。ひらがなや漢字やアルファベットなどの文字は、見本を見ながら練習する。算数や数学なら、例題の解法を参考にして問題を解く。先生が黒板に書く文字を写すこともモノマネと言えるだろう。
ただ、このモノマネはあまり楽しいものではない。同じ漢字を何度も書く。英単語を何度も書く。計算問題を何問も解く。しかし、このモノマネを続けてこそ学問を極めることができる。さまざまな分野で活躍している人々の多くはこのような「勉強のモノマネ道」を歩んできたはずだ。
夢現塾では期末テストに向けたテスト対策授業が始まる。授業で学んだことを繰り返しモノマネし、自分のものにしていこう!本番でその成果を発揮できるように日々精進していこう!