「上職の品々、花鳥風月の事態、いかにもいかにも細かに似すべし」 『風姿花伝』世阿弥
<現代語訳>
「(能を学ぶには)高級な職についている人の上品な振る舞いや言葉は、ぜひとも細かく真似るのが良い」
で、「花鳥風月」(かちょうふうげつ)って?
自然界の美しい物の代表例、それを重んじる風流を意味する四文字熟語なのだが、どうやら「花」・「鳥」・「風」・「月」、これらを楽しめるようになれば、いっぱしの「大人」ってことらしい。
ということで、今夜は曇り空のため残念ながらお月見はできないようだが、中秋の今日、セルフチェックをしてみたいと思う。
① まずは「花」。
ご存じの方もいるかもしれないが、塾教師になる前、大学卒業後に最初に就職したのは、某大手お花屋さんと、
見た目からは想像できない(と、なぜか言われる)経歴がある。(笑)
ということで、意外にも一般の方よりは「花」に詳しかったりもするのだ。
年間を通して、春は桜以外にも梅や桃の花や菜の花畑、初夏はバラ園や真夏はヒマワリ畑。
秋は(花ではないが)あちこちに紅葉を見に行く・・・ということで、よし「花」はクリアだ。
② つぎに「鳥」。
京都に行くと、必ずと言って良いほど訪れる「鳥料理」の名店が伏見にある。
「鳥せい」といい、日本酒の酒蔵でもあるこの店では、妻は日本酒に舌鼓をうち、僕は焼き鳥にご満悦。
ちなみにポイントカードは現在1382ポイント。
100円1ポイントなので、僕がいかに足繁く通っているのがおわかりだろう。
よし、「鳥」もクリア♪
③ 風と月を合わせて「風月」・・・。
関西のお好み焼きの名店である「風月」の・・・
あれ・・・?
「花鳥風月」って、食べ物のことでしたっけ?(^0^;)
六名校で、マクドナルドの「月見バーガー」を美味しそうに食べる加納先生を、うらやましそうに眺める僕は、まだまだ「大人」への道のりは遠いようだ。
結論:月見バーガーは旨い。