「エビィバディまんじ!!!!!」
教室に響く声。
「なにそれ?」と私が聞くと、
「エビィバディまんじです。」と言われた。
そう、特に意味はないらしい。
しかしクスクス笑いが起こる。
大爆笑する男の子もいる。
『若者言葉』
そう聞くと少し嫌悪感を抱く大人は多いのではないか。
私もさして語彙力が豊富ではないし、アカデミックな女でもないのだが、
最近の若者言葉はとくに「意味がない」ものが多いように感じる。
なんかおもしろい。なんか語呂がいい。みんなが言っているから。
そんな「ユルいノリ」で会話が繰り広げられる。
私の好きなYouTuberの言葉にこんな言葉がある。
「なんやかんや耐える。」
知っている人もいるかもしれないが、彼は有名国立大学卒のいわゆる「まじめ」に勉強し、「まじめ」に生きてきたであろう人間であるにもかかわらず、ことあるごとに「なんやかんや耐える。」と言い続けている。
彼の動画はよくいるYouTuberのように体を張ったり、お金がかかるような大掛かりな企画を撮影するのではなく、ただただ仲間たちとおしゃべりをする様子が多く投稿されている。
その「ユルさ」が若者に受けているのだ。
「まじめ」に取り組むべきことと、「ユルく」考えてよいこと。
これを区別することで、
あぁこんなちっぽけなことで悩まなくてもいいじゃないか。
「ノリ」で乗り切ればいいじゃないか。と自分の心を軽くすることができるのではないか。
新生活が始まり、気持ちも新たに様々なことに取り組む人たちへ。
「あれもしなきゃ。」「これもしなきゃ。」
そう思っているうちに、
「あれもできていない。」「これもできていない。」
そう思って自分の首をしめていませんか。
「自分にはいいところがない。」
そんな風にマイナス思考に陥っていませんか。
大丈夫。
なんやかんや耐えます。
悩みで頭がはち切れそうなとき。
「まぁなんやかんや耐えるっしょ。」
そんな風に考えられたら、悩みなんてフフッと笑って吹き飛びませんか。
元気がないそこのあなた。
照れくさければ小さな声で構いませんよ。
「なんやかんや耐える!」
ときにはユルくいきましょう。
※テストはなんやかんや耐えません。
しっかり勉強しましょう。