「選択問題の消去法で残った2択を外した。」
テストで『点数が悪かった言い訳ランキング』の上位に食い込むであろうこのセリフ。確かに2択を外すショックは大きい。○×形式のテストで20問をすべて間違えるという奇跡の男『のび太』(漫画「ドラえもん」より)まではいかなくても、2択を数問外してマイナス10点近くとなると、かなり落ち込んでしまうだろう。
だからと言って、「全部逆にしたら正解だった。今回は運が悪かった。」と、1/2の確率を外しただけだなんて済ますのは大きな間違い。そもそもテストの選択問題の正解確率は均等な確率ではない。4択の問題でも持っている知識で消去法を使って簡単に2択まで絞れるのなら、正解確率は1/4ではなく1/2なのだ。そしてその残った2択も、知識の集積や読解力があれば正解確率は100%に近づいていく。人によっては8択の問題でも12択の問題でも正解確率は100%にもなるのがテストの選択問題だ。
テレビ特番の「芸能人格付チェック」(目隠ししたままワインを飲んで高価な方を当てるなど、飲食物や楽器などの高価なものやプロの技を五感の一部を伏せて当てる内容)で2択(たまに3択)をことごとく正解する歌手のガクト(個人連勝記録は58連勝!)のように、彼にとっての2択の確率は決して1/2ではない。しっかりとした根拠があれば正解する確率は100%になるのだ。迷っても運任せではなく、確率が高い方を選択しているからこそ連勝記録を伸ばすのであろう。
いよいよ近づいてきた高校入試問題は私立・公立に関わらず選択問題が多い。消去法で2択まで絞れたのであればあと一歩!暗記物であれば足りない知識を補えばいい。国語や英語の読解問題であれば、本文に書いてあることと残った選択肢をもう1度ていねいに照らし合わせてみよう。正解の選択肢に光が当たるはずだ。
最後に1つ。ひっかけの選択肢に注意!トランプのババ抜きのわざと目立たせるジョーカーのような選択肢を用意しているテスト作成者のワナにはまらないようにしよう! そこまで気づけば本物だ!