夢現塾には「強制自習室友の会」というものが存在する。基本的には中3生対象だが、夏期講座の確認テストなどを怠けていた生徒がセレクトされる。
生徒の状況によって「強制時間数」も異なるのだが、中には「80時間」指定生徒も。終了までの期限があるので、毎日4時間以上自習室に籠ることになる。
家ではなかなか勉強がはかどらない気持ちは、痛いほどよくわかる。
浪人中、気合を入れ、部屋にある余計なものを全て片付けたことがあった。バイトして購入したCDコンポ、テレビ、ビデオ、こち亀全巻などなど、自分を甘やかしてしまいそうなものを片っ端から片付けた。そうしていざ頑張ろうと思っても、机に座るとまた余計なことをしてしまう。耳かき、爪切り…。だから、それらも片付ける。スッキリした部屋になると、今度はベッドで寝っ転がって勉強しようとして、そのまま寝てしまう。そこで、寝るのを防ぐため、ベッドを横に立てかけてみたが、いつの間にか床に寝そべって寝てしまう自分がいた。こんな調子だったので、浪人生活は2年目を迎えてしまった(泣)。
大反省した僕は「有料自習室」に行くことを決心した。1時間100円を支払って(実際にはお得な定期券を購入したが)手に入れた環境は、驚くほど静かで、かつ快適だった。大学受験だけでなく、司法試験・医師国家試験・公務員試験など、かなり本気で勉強している方々に囲まれ、弱い弱い自分と戦い、なんとか頑張れるようになった。
そう、だから夢現塾には全ての校舎に自習室が存在する。立ち上げ当初から、譲れない大きなポイントだった。
余程しっかりした自分に厳しい、優秀な生徒でない限り、自分の部屋に籠って勉強することは不可能だと思っている。
嫌々来させられている生徒も、慣れてくると、自ら通うようにもなる。「家にいると余計なことしてしまうので…」ってね(笑)。
頑張れるようになった生徒を見ていると、嬉しくなる。
たまに、自習室で寝てしまい強制時間が増える生徒もいるが、なんとか戦おうとする姿は素晴らしい。
いよいよ二学期中間テストが見えてきた。
家でやれない諸君、自習室に来て、自分を追い込んでみよう!