「私の携帯から夢現塾あてにメールを送ったのですが、受信フォルダに入りません。」
先週の月曜日、LINEに廣瀧先生からの悲痛な叫びが書き込まれた。
これは『夢現塾にメールが届かない』ということである。
遅刻及び欠席の連絡、相談メール等がすべて、届かない状態となっている…。
これは緊急事態である。
すぐに僕も、自分の携帯電話とパソコンの両方からメールを送ってみた。
しかし何分待っても、夢現塾にメールが届くことはなかった…。
この緊急事態に、1つだけ光が見えた。
保護者の方からのメール受信はできなかったが、こちらから保護者の方へのメール送信はできたのである。
廣瀧先生が復旧作業に取りかかり、僕は保護者の方々にメールを送り、現状を伝えた。
しかし全家庭にメールがきちんと送信できているのか、この現状が伝わっているのかは不明のままである。
その後目黒先生も復旧作業に加わり、(時間はかかるが)徐々に復旧に向かっていくことが判明した。
復旧したら全家庭にすぐにそのことを伝えなくては。
教師達は時間を見ては、夢現塾にメールし続けた。
そして復旧に向かうに連れて、夢現塾の受信フォルダには各教師が送った“テストメール”が届き始めた。
このメールの文面に、各教師の個性を感じた。
・目黒先生→「テスト」「テスト2」「テスト3」
※ テストメールに番号を打っていくスタイル
・宮下先生→「宮下PCメール」「宮下携帯」
※ シンプルなスタイル
・廣瀧先生→「テスト送信6/27 廣瀧スマホより」「テスト送信6/27 廣瀧PCより」
※ 日付と名前と端末を載せる几帳面スタイル
・安田先生→「安田」「テスト 安田」「安田です」
※ どういう文面にしようか迷いが見えるスタイル
・渡辺先生→「渡辺テスト」「テスト渡辺」
※ 名前とテストをスタイリッシュに混ぜて載せるスタイル
・加納先生→なし
※ 協力する気が感じられないスタイル
僕も「高橋 テスト」と何度も同一文面を送った。
しかし一向に届かない。
何度も何度も挑んだが、一向に届かなかった。
そしてあまりの届かなさから“多少ふざけた文面にしても、どうせ届かないだろう” と思い始めた。
“ちょっと1通だけ、文面を変えてみよう。”
魔が差した。
「信じるか信じないかはあなた次第」。
名前も載せずに送ってみた。
すると、これが突然夢現塾に届いた。
“しまった…。”
これでは
・高橋→「高橋 テスト」のみ
※ 文面を変えず、ただひたすら緊急事態に取り組むスタイル
のはずが
・高橋→「信じるか信じないかはあなた次第」
※ どんな状況でもふざけているスタイル
と思われてしまうのではないか…。
しばらくして、廣瀧先生がLINEに書き込んだ。
「副塾長のメールを境にエラーメールが来なくなりました(笑)」※副塾長とは僕のこと。
…とりあえずは、メールが復旧したので良かった。
保護者の皆様、ご迷惑をおかけして誠に申し訳ありませんでした。