「誕生日おめでとおおおお!!!!!」
「Fooooo!!!!!!」
の歓声と共に教室に入る。
今年も新学年の授業がやってきた。 私の誕生日は、毎年見事に新学年スタートの時期とかぶってくる。もちろん、公立高校入試の時期とも。
私が年を1つとると、 生徒たちも1つ学年が上がっていく。毎年これが嬉しくもあり寂しくもある。
新品のテキストをパラパラとめくり、これから学んでいく知識の量に驚き、と同時に期待感もふくらませ、少しばかりの不安の声を漏らす生徒たち。
個人的には、夢現塾で見られる好きな光景は数え切れないほどあるが、その1つがこのテキストパラパラの光景。
新品のテキストのにおいと名前ペンのにおいが充満する教室で
「うわ〜こんなに〜」と泣き言を言いつつも、ほとんどの子の顔はニヤケている。
このニヤケ顔の裏には
「新しいことへの期待感」が隠れているに違いない、と私は毎年確信している。
文房具1つとっても新しいものに変えるとワクワクするのに、テキスト全部なんて尚更だ。
1年後、そのまばゆいばかりに輝いている新品のテキストはどんな状態になっているのだろうか。
決して綺麗に使おうなんて思わなくてもいい。
書き込みがたくさん、開いた跡もたくさん、付箋もたくさん、折れ目もたくさん、
ボロボロなぐらいが、1年間その教科に真剣に向き合ってきた証拠となるから。
かつての卒業生に、3年間同じシャープペンシルを使い続け、入試の時期には壊れかけていた子がいた。
ボロボロなのは、その物と共にした時間が長いから。ボロボロなのは、頑張ってきた証だから。
この1年間、みんなでその証を作っていこう。
全てのものが新しいこの時期に、ちょうどよく誕生日がやってくる私。
私自身も2×年間、一生懸命ここまで歩いてきたなと思えるような足跡を残していきたい。
「先生、もう終わっちゃいましたが…着てきましたよ!」
と誕生日翌日に、わざわざ
3/6パーカーを着てきてくれたので載せさせてもらいます(笑)
お祝いの言葉をかけてくれた皆様、ありがとうございました。
強制的にお祝いの言葉をかけさせた皆様も、ありがとうございました。