Where there is a will, there is a way.(安)
2023年4月、高校に進学した。
新しい環境に慣れず、友達もいなかった。
特に目標もなく、勉強にも身が入らない毎日だった。
今振り返れば、あの頃の自分は「腐っていた」と言えるかもしれない。
そんな平凡で退屈な日々を過ごしていたある日、転機が訪れた。
それは、ある英語の授業での出来事だった。
突然、クラス全員が立たされ、二択クイズが始まった。
ルールは簡単で、文の空欄に適切な単語を選ぶというもの。
ただし、間違えたらその場で座らなければならない。
ゲームが進むにつれて、周囲の生徒たちが次々と座っていく。
気がつけば、立っているのはほんの数人。
やがて、その中で最後まで残ったのは自分だった。
教室中の視線が集まる。
高校生活が始まってから、目立つことなど一切なかった。
けれど、それは決して居心地の悪いものではなかった。
むしろ、胸の奥に小さな灯がともったような気がした。
この出来事をきっかけに、友達も増えた。
何かにチャレンジしてみたいという気持ちも芽生えた。
将来の夢も見つかり、それに向けて志望大学も決まった。
今はその夢に向かって、毎日を精一杯生きている。
──こう語ってくれたのは、ある一人の卒業生。
「高校に入ってから活力のなかった自分を変えてくれたのが、安田先生の授業でした」
僕の授業で聞いたテクニックを思い出してクイズに挑み、全問正解できたとのこと。
夢現塾での授業が彼の高校生活に良い影響を与えていたとすれば、とても嬉しく思う。
ただ、無気力な日々に活力を取り戻すきっかけをつかんだのは、ほかでもない彼自身だ。
彼が語ってくれた将来の夢の実現を、夢現塾から、いつまでも応援している。
Where there is a will, there is a way.