今や知らない者はいないと言っても過言ではない大谷翔平選手。アメリカ在住の友人もつい先日、シカゴに彼が出ている試合を観に行ったそうだ。
野球に一切の関わりがなかった私だが、大谷翔平選手の姿を人生で一度でもこの目に入れられるなんて羨ましい限りだ。見るだけでパワーがもらえそうである。
そんな大谷翔平選手が高校生時代書いていたとされるものがときどきネットニュースで流れてくる。
「マンダラチャート」というもので、出身校である花巻東高校の佐々木監督が取り入れていたものだそう。
中心にあるマスに自分が達成したい「大きな目標」を記入し、そのマスを取り囲む8つのブロックには、その目標を達成するために必要な要素を埋める。
さらにその要素の外側の9マスには、それぞれの要素を満たすために日々行うべきことや意識すべきことを書き込んでいく、という具合だ。
このシートが作成されたのは2010年。彼のこのときの最大の目標は「ドラ1 8球団」。つまり、8球団からドラフト1位指名を受けるというもの。大谷選手はすでに大きな目標を持っていたことがわかる。
そして、その目標を達成するために必要な野球での動きはもちろん、ゴミ拾いや人に対する態度などまで、「日々やるべきこと」を自分で考え、チャートに書き込んでいる。
また、こんなのもあるそうだ。
何歳で自分がどんな活躍をしているかを記入する「夢ノート」。
これも同じく高校生時代に書かれたものだそうだが、見ていくと、「WBCの制覇」「WBC日本代表MVP」「結婚」など、叶っているものがいくつかある。
この二つを見ると、行動するよりもまずは、夢や目標を「
決める」という行為の大切さを感じる。
自分が欲しているものをちゃんと理解し、心から湧き上がる「〇〇したい」を「〇〇する!」と決めること。
「海賊王にオレはなる!」みたく、湧き上がってきた望みを、「する!」「やる!」と心に決める。
そして、さらに自分にこう問う。
「
どうして叶えたいの?」「
なんで?」「
じゃあ叶えるたえに今どうありたいか?どうあるべきか?」
こう聞くことで、本当にやりたいことや、やるべきことに日々気づくことができる。普段からどんな小さなことでも「決める」こと。そしてその決めたことに対して「自分と対話をすること」。この日々考える習慣がクセとなり、いざ人生の大きな決断をする際に、すんなりと自分の「〇〇したい!」「〇〇する!」という心の声に従うことができるのだ。
毎日毎日「なんとなく生きる」を繰り返していると、それが悪いクセとなり、自分の人生なのにも関わらず、自分で決められないからと、他人に決めてもらった人生を「なんとなく」歩むことにもなりかねない。
人生には様々な転機がある。
受験、就職、結婚、転職…
歳をとってくうえで、その都度その都度、自分はどうしたいのかを決めなければならなくなる。
そんな人生の転機の1つである「受験」は中学生諸君にとってはおそらく人生で初めての一大イベントだろう。
ということで、早いうちに
(この日報を読み終わったそのときから)、まずはこれから叶えていきたい望みを決めてしまおう。受験がまだ先の小学生諸君は、学校や塾のテスト、作文の評価などについて叶えたい望みを決めてみよう。
「〇〇高校に行く!」
「〇〇番以内に入る!」
「内申を〇つ上げる!」
「テストで100点をとる!」
今の成績じゃ無理、とか、この目標は欲張りすぎかなぁ、などの現実問題に対して聞こえてくる思考は一切無視していい。ただ、あまりにも高望みしすぎて「こんなのどうせ叶わない」と思って決める目標ほど気分が乗らないものはないのでそこは考慮してみよう。
何はともあれ「決める」ときに一番重要なのは、
自分の心の声に従うこと。そして、決めたら自分に聞いてあげてほしい。
どうしてそれを叶えたいの?なんで?叶えてどんな気持ちを味わいたいの?じゃあ自分は今どうあるべき?どうすべき?
と。そうやって自分の中に望みを落とし込んでいくのだ。
が、人間は忘れっぽい生き物。決めたはずなのに、「あれ?なんのために頑張ってるんだっけ…」と急に迷ってしまうときもある。
そのときはまた望みを決め直せばいいのだ。そして再び自分に問う。どうして?なんで?と。
諦めてしまう日があったって問題はない。「
自分の理想を望み続けること」、これが人生を思い通りにするコツだと思う。
今君たちが叶えたいことはなに?
やりたいことはなに?
学校が始まったばかりのこの時期は、自分の在り方、自分の望みを決めるチャンス期間!
たまには自分と対話して、自分の望みを聞き出してみてね。