「
ガガッ、ガガッ、ガガガッ、ポトンッ。」
この音と共に取り出し口から出てくるのは、まん丸の形をしたカプセル。
カプセルを開けた瞬間、みな様々な声を上げる。喜びの声、落胆する声、興奮に満ちた声…
小さなカプセルの中には、沢山の夢が詰まっているのだ。
以前の日報にも登場したが、私はガチャガチャコーナーがあると必ず覗きに行く。
最近では、ショッピングセンター内にガチャガチャだけが大量に置いてあるエリアもあり、そのエリアをひとたび見つけると、鼓動が急に速くなり、向かう足も自然と速くなっていくのだ。
(今日は何があるかな!?)
胸躍らせながら、ひとつひとつじっくりと台を確認していく。そして、運命の台と出会う。
『ヒキガエルとアマガエル ボールチェーン&マグネット 全6種』
『パクっと!イエアメガエル 全4種』
『ロード・オブ・ザ・リング アイテムコレクション 全4種』
『ヤドクガエル The Best 全8種』
大抵の場合ひとりで行くため、叫びたい声を押し殺し、鼻息を荒げながら夢中で両替所へスタコラサッサ。
そして、夢と希望を胸にダイヤルを回すのだ。
私の場合、ほとんどがカエルのガチャガチャばかりだが、誰もが惹かれる王道のものから、完全にマイノリティ向けのマニアックなものまで、誰しもが「これだ!」と思えるものが少なくともどれか1つは見つかる。ガチャガチャの企画担当の方のセンスとチョイスの良さに驚愕と尊敬をするばかりである。
そして何より、最近では商品のクオリティ自体が異常に高いことにも驚きだ。
つい先々週手に入れた『ツノガエルとアメフクラガエル 全5種』は、見た目が本物かと疑うほどのクオリティであり、自宅のキッチンテーブルに置いておいたところ、妹が我が家で飼っているカエルが脱走してしまったと勘違いしたほどだった。見た目の精巧さはもちろんだが、なんと体の9か所が可動で様々なポーズを取らせることまでできる代物。
家に帰り電気を点けると、テーブルの上に立った状態のツノガエルがいたのには、おったまげた(笑)
小さなカプセルに寄せられる様々な思い。
「狙っているやつが出てほしい!(期待、不安)」「どれが出ても嬉しい!(歓喜)」「同じやつが何回も出ちゃうかも…(緊張、不安)」「え、これかよ!(驚き、落胆)」「納得いくまで何回もやってみる!(希望、挑戦)」
期待と不安と変な緊張感。でもそれすらもなぜか楽しく感じるガチャガチャマジック。
なんとなくではあるが、この感覚はテスト真っ最中の感覚と少しばかり似ている気がするのは私だけだろうか。
自分が必死で勉強してきた中から、どの問題が出題されるのか?比較的得意な問題が出題されるのか?出されてほしくない問題を目の当たりにしてしまうのか?
自らの手で問題用紙を開くまで、ドキドキワクワク(期待、不安、緊張など…)が止まらない。
これこそ「
問題ガチャ」である。
さて、いつもの君たちの「問題ガチャ」の満足度はいかがだろうか?
満足度が低い諸君は、問題を作成した先生に不満を言ったり、解けなかった自分を責めたり、悔やんだりして、文句ばかり垂らしてはいないかい?
このガチャを成功させる方法はただ一つ。
事前に沢山の時間を使って、沢山の問題を解いて、沢山の問題を分析することがいかに出来たかだ。
どんなガチャが来ようが、サクッと対応できるようにあらゆるパターンの問題にあたっているかという事前準備が最重要なのだ。
たとえ「問題ガチャ」が失敗に終わってしまったとしても、そこからまた学ぶことも出来る。
小さなカプセルの中に、沢山の夢が詰まっているガチャガチャのように、テストという紙切れの中には、沢山の
学びへのチャンスや
成長するチャンスが詰まっているのだ。
中学生は期末テスト、中でも中3は愛知全県模試、小学生はMJテストの結果を決してを無駄にしてはいけないよ。