新しいことを始めるとき、人はドキドキする。
わたしもそうだ。
大人になった今、進学や進級などで毎年毎年大きく自分の環境が変わるわけではないが、初めての場所や初めて会う人などはやはり緊張するものだ。
中3生の授業が残り数回になるのと同時に、あたりまえだが、今小学6年生の生徒たちが中学生になるカウントダウンも始まる。
この子たちの作文を添削するのもあと数回かと思うと少し寂しい。
小学生の作文添削は、もちろん生徒たちにとって思考力や文章力を鍛えるものであるが、わたしにとってはそれだけではなくて、生徒たちの「性格」を知る素敵なコンテンツだとも思っている。
同じ「修学旅行」というテーマでも、生徒たちのもつ感想は十人十色だ。
同じ小学校で同じルートをたどったとしても全く同じ文章にはならない。
この生徒にはこんな風に感じるんだなぁとか、こんな面白い話直接教えてくれたらいいのに!とか、普段口数の少ない生徒が作文になると目標文章量を大幅に上回る超大作を書いてきてくれたりとか。
この言い方が正しいのかはわからないが、まるで『交換日記』のようで毎週提出を楽しみにしている自分がいる。
さて話を戻すが、最近、そんな小6生から「中学生になるのが不安だ…」という切実な思いをよく聞く。(作文に書いてある。)
なかには地獄にでも行くのか?という「中学のことを思うと体がぶるぶると震えてしまう」生徒もいた。笑
たしかに生徒たちからしたら、未知の世界である中学校は「勉強・部活・定期テストに忙しく遊ぶことを許されない恐怖の場所」なイメージかもしれない。
そんな様子を見て、「自分もそうだったなぁ~懐かしいな~。」と思ったが、だからと言って放っておくことはできない。
なんとか少しでもポジティブな雰囲気にしたい。
そう思ったわたしは、一番感覚が近いであろう現中1に聞いてみた。
『中学生になって正直何が一番大変なの?』と。
やっぱり、勉強なのかなぁ~と思っていた私は驚いた。
勉強をおさえてお悩みランキング堂々の1位は『先生との関係』らしい。
クラスが増えたり教科ごとに変わるため、関わる先生が増える。
素敵な先生に出会える一方で、やはり相性の良くない先生がいるそう。
友達関係と同じで、人と人との関係なので仕方のないことではあるがなるべく気持ちよく過ごしたいものだ。
心の中では嫌いでも、それを態度に出していいことなんて一つもない。
じゃあどうすればいいんだろう?
いろいろあるけど、わたしの中での答えは簡単。
『元気にあいさつや返事をする。』
これだと思う。
元気に「こんにちは!」と言われて不愉快になる人なんていない。
「○○?」となにか話しかけられて「はい!」と言われて嫌な気持ちになることなんてない。
無視されたり、元気がない方がよっぽど不安になる。
そしてそんな気はなくとも、イメージが悪い方へ下がってしまうにちがいない。
これはきっと先生側からだけじゃなくて、みんなも同じだと思う。
夢現塾でもそうだ。
塾に来るとき、車から「こんばんは~!」と元気に降りてくる子にはやっぱりいい印象をもつ。
わたしは普段教えていない校舎に代わりに授業に行くことも多いが、見知らぬ私にも「こんばんは!」と元気に返してくれると本当に嬉しい。
「そうか~あいさつ大事なんだな~」と思っていても、突然元気なあいさつをすることができるようになんてならない。
緊張もするだろうし、照れくささも生まれるだろう。
だから、今夢現塾の教師たちでぜひ練習してみてほしい。
実は勉強だけじゃなくて、こんなところからも中学準備は始まっているのだ。
なんて、説教くさくなっちゃったけど…。人に助言するにはまず自分からだよね。
今日もわたしは元気よく生徒たちを出迎えたいと思う。
追伸
中3生へ 今日で私立高校の入試はひと段落だね。お疲れ様。
残りあと少し、気を抜かずに一緒に頑張っていこうね!!!